【6506】安川電機の業績・決算と株価~2018年Q4
サーボモーター、ロボット大手の安川電機の2018年Q4決算についてみていきます。
なお、会社説明や以前の業績については以下参照
安川電機の2018年Q4業績
【6506】安川電機https://t.co/U5RcwLTwE9
(出典:会社IR)2018年Q4 pic.twitter.com/1Mikeo0RLY
— 中卒くん@株 (@chu_sotu) April 12, 2019
安川電機の2018年Q4決算は前年と決算期が異なるため、単純な比較ができません。
とりま、前年の12~2月の業績と比較すると、
売上2.2%増、営業利益12.9%減、経常利益12.8%減、当期純利益1.4%減
となっています。
中国向けが年度後半から急速に落ち込んだことにより、中国向け売上が減少。
アジアなども成長が鈍化し、世界販売の足を引っ張りました。
経費の増加と単価の低下により営業利益は73億円の低下となっています。(新規連結分のぞく)
【6506】安川電機https://t.co/U5RcwLTwE9
(出典:会社IR)サーボモータなど、モーション事業の不振が際立つ pic.twitter.com/TX4G7CB9Jz
— 中卒くん@株 (@chu_sotu) April 12, 2019
特に各種製造装置のタイミングあわせなどに利用されるサーボモータの出荷はQ1が618億円あったものの、Q4には452億円と急減
しかもこれは安川モートルの事業を新規に含めた上でのものなので、それを外すとさらに悪化。
欧州自動車産業向けがQ4にかけて好調だったロボット事業とは対照的な動きとなっています。
安川電機の受注を四半期別にみるとモーションコントロール事業は2016年当時の水準に低下。
特に中国からの需要はここ数年の中でも最低レベルとなっており、普通に考えれば底打ち反転を期待したいところ。
安川電機のロボット事業は国内、米州、欧州を中心に堅調。
自動車の生産ライン向けと思われますが、これは水準として維持できるのだろうかとやや疑問符がつくところです。
安川電機の受注状況
安川電機の2018年12-2月を見る限り、受注環境は対前年、対前月ともに悪化。
いまだ改善したようにはみえません。
【6506】安川電機https://t.co/U5RcwLTwE9
(出典:会社IR)四半期受注 pic.twitter.com/wuuFheXFSI
— 中卒くん@株 (@chu_sotu) April 12, 2019
足元で売上が好調に推移しているロボット事業も受注はあまりよろしくない。
【6506】安川電機https://t.co/U5RcwLTwE9
(出典:会社IR)四半期受注・国別 pic.twitter.com/cs4gZ3wAkl
— 中卒くん@株 (@chu_sotu) April 12, 2019
会社側は中国事業中心に底打ちを確認したと言っているようですが、
ただ、個人的にはV字回復は受注の数字からでは読み取れないように思います。
会社側は独自の資料を何か持っているのもしれませんが、それはこのグラフからはみえません。
以上。