【9945】プレナスの業績・決算と株価~ほっともっと、やよい軒を展開

【9945】プレナスの業績・決算と株価~ほっともっと、やよい軒を展開

 

今回はプレナスについてみていきます。

プレナスは持ち帰り弁当の「ほっともっと」と定食屋「やよい軒」を展開するフランチャイズ本部の会社です。

近年、飲食業界では深刻な人手不足から賃金が上昇しています。

同社もそうした影響を受けており大幅な業績悪化に繋がっています。

そのあたりも踏まえ、事業内容から見ていきましょう。




 

 

プレナスの事業内容・店舗数

プレナスの事業内容は、

  • ほっともっと
  • やよい軒
  • MKレストラン
  • 海外事業

となっています。(会社側分類に従っています。)

店舗数などは以下のようになっています。

 

プレナスの事業セグメントのうち、売上の大部分はほっともっと事業から上がっています。

しかしほっともっと事業は近年大幅な業績悪化に陥っており、代わりにやよい軒が業績を支える構図になっています。

 

プレナスの業績

プレナスのここ最近の業績推移は以下のようになっています。

プレナスの売上は2017年までのリストラで減少傾向にありましたが、2018年に営業利益が伸び悩み、再度拡大方針に転じています。

しかしそれとともに人件費が拡大し、2019年2月期には営業利益がマイナスに転じてしまっています。

このことから見えることは、同社の将来が非常に不透明になってきているということです。

店舗を増やしたり、キャンペーンを打てば売上は増えますが、その一方で人件費や販促費が増えて利益が圧迫される・・・

同社のHOMO弁は個人的に決して嫌いではないのですが、価格競争力がスーパーの総菜などに劣るためか、近年では業績が安定しなくなっています。

 

 

プレナスの2018年Q4決算・業績

プレナスの2018年Q4決算は上記のようになっています。

今期は売上原価が76501百万円に増加しています。(前期は67743百万円)

ここにさらに、広告費拡大、販促費拡大、人件費拡大が重たくのしかかり、営業利益段階で赤字転落。

さらには店舗減損などを積み増したことで、最終赤字となっています。

 

 

プレナスの株価

 

月足

 

週足

 

かつてのプレナスは非常に外食業界の勝ち組とされ、株式市場からの評価も高く、非常に輝いていました。

それが近年ではこの状況です。

コンビニとの競合は避けられた同社ですが、より価格帯の低いスーパーの総菜売り場などと競合が起きています。

人々の財布のひもはよりキツくなっており、プレナスのような持ち帰り弁当ですら避けられているのがわかります。

外食業界は非常に難しいですね。

 

なお、上記はあくまでも個人的な見解です。

特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。

投資にあたっては自己責任で行っていただきますようお願いいたします。