【BIDU】上場来初の赤字転落~中国の検索大手『百度(バイドゥ)』の業績と株価~あの「出井伸之」が社外取締役~

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【BIDU】上場来初の赤字転落~中国の検索大手『百度(バイドゥ)』の業績と株価~あの「出井伸之」が社外取締役~

 

今回は中国の検索大手『百度(バイドゥ)』についてみていきます。

『百度(バイドゥ)』は中国で検索エンジンを運営している企業です。

かつては中国のGoogleとまで呼ばれるほどの人気企業で

バイドゥ、アリババ、テンセント

の三つをあわせて、証券会社系のアナリストが

「中国のネットの勝者はBATだ!」

などと煽りまくった企業のうちのひとつです。

その『百度(バイドゥ)』が赤字転落しました。

 

 

『百度(バイドゥ)』とは?

『百度(バイドゥ)』についてもう少し詳しく説明します。

『百度(バイドゥ)』は中国の検索エンジン大手です。

中国は人口が多いのでユーザー数もおのずと多くなり、『百度(バイドゥ)』は世界で二番目にユーザー数の多い検索エンジンだそうです。

(1位はもちろんGoogle)

 

 

『百度(バイドゥ)』の検索エンジンの質は、お世辞にもよろしくないと言われています。

ご存知のように中国では検閲が厳しく、検索エンジンの検索結果ですら検閲の対象になっています。

どういったアルゴリズムになっているのかはわかりませんが、いろいろと排除される語句が多くなり、検索エンジンでひっかかるサイト自体が少ないのだそうです。

 

そんなわけで、中国人にとって『百度(バイドゥ)』はあまり好きでない検索エンジンなのだそうです。

ただ、Googleは中国から排除されていますし、Googleも中国を避けていますから、中国では(VPNで抜けない限り)検索エンジンは『百度(バイドゥ)』のものを使うしかありません。

そんなわけで、いままで我が世の春を謳歌してきたのが『百度(バイドゥ)』というわけです。

 

 

 

 

 

『百度(バイドゥ)』は評判が非常にわるい・・・広告主ばかり上位に掲載

『百度(バイドゥ)』は本当に評判が悪いです。

公告費を出してくれたサイトを検索上位に表示するというのはGoogleなどでも行われていますが(PRと表示されているアレです)、『百度(バイドゥ)』はこれが露骨だそうです。

医療関係では検索トップ1ページのほとんどが広告主だったなんて話もあります。

その医療関係も、ちゃんとしたところならいいんですが、嘘八百で高額医療費を毟り取るようなところも多いらしく、本当に評判が悪い。

『百度(バイドゥ)』は人民の敵、みたいなことを言う人もいます。

 

 

 

 

『百度(バイドゥ)』が赤字転落

というわけで、決算内容に話を戻しましょう。

『百度(バイドゥ)』ですが、みごとに赤字転落しています。

 

 

とりま、前年からコア事業の売上(Online Marketing Service)が伸びていません。

Totalでは20907⇒24123に伸びていますが、その伸びの多くは動画関連サービスなどであり、このためコンテンツコストや通信コストが増大しています。

検索ビジネスに関してはTAC(トラフィック獲得コスト)が上昇しておりマージンが悪い状態。

販管費が短い期間に二倍に、研究開発費も大きく伸びています。

営業費用は16339⇒25059に急増しており、要するにコスト構造がおかしくなっているのがわかります。

 

『百度(バイドゥ)』は検索エンジンで稼げるのを良いことに、どんどん無駄遣いをしているのがわかります。

『百度(バイドゥ)』は稼いだカネを使って自動運転用地図のApolloプロジェクトや動画サービスのiQIYI(アイチーイー/愛奇芸)などを展開していますが、

今回の件ではこのアポロの研究開発費やアイチーイーのコストが大きく影響しているようにみえます。

細かいところは開示がないのでわかりませんけどね。

 

 

 

『百度(バイドゥ)』の決算に関する見解

どんなに稼げる打ち出の小づちを持っていても、それを振る人が節度を弁えなければ、すべてを台無しにしてしまうということだと思います。

結局のところ、最後には経営者の質と企業統治に行きつきます。

『百度(バイドゥ)』のような企業は、右肩上がりの時は好まれますが、いざ市場の信認を失うと転落も速い。

こういった企業は、中国だけでなくどこの国でもあります。

 

たまに、「インド株はどうですか?これから伸びますよね?」

という質問をいただきます。

しかし、個人的にはインド人経営者の質は総じて低いと感じています。

 

日本だって昔はそういう時代がありました。

ダイエーとか城南電機とかどうなりましたか。

一時は時代の寵児と持て囃されましたが、結局傾きました。(城南電機は非上場でしたが)

 

とりあえず、ちゃんと企業統治は監視して、おかしな奴がいたら排除するのが株主の役目です。

議決権のほとんどを関係者が持っていたりして、そうした企業統治が働かない企業は、投機先としてはよくても、投資先としては不向きだと思います。

 

 

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あ、ちなみに

『百度(バイドゥ)』の社外取締役には元ソニーの「出井伸之」が就いています。

お察しですね。

 

以上です。