Amazon.com 2018年Q1決算 短評

Amazon.com 2018年Q1決算

短評:すばらしい決算

売上高は前年比42.9%増の510.42億ドル、営業利益は91.7%増の19.27億ドル、純利益は2.25億ドル

北米小売事業がコンスタントに稼げるようになってきています。

AWS事業は少しばかり利益率が落ちましたが、相変わらず好調です。

国際部門は赤字が拡大していますが、AWSと国内部門の好調のおかげで、全体に与える影響は抑えられています。

とりあえず、以前までのようなAWS一本足の経営ではなく、国内部門の利益が向上してきているのは好印象です。会員登録者数増加でサブスクリプション収入も伸びており、利益率改善に寄与しています。

 

 

いちおう懸念材料も挙げておきます。

International部門の収益化が遅れそうです。世界市場は競争がますます激化しており、ローカルの有力企業と薄利で争う環境になっています。

USPSとの料金問題も懸念要因のひとつです。儲かっているのだからもっと負担しろという声が出てくる可能性があります。とくにトランプから。

 

 

 

 

とりあえず、株価もみてみましょう。

 

なかなかいい決算でしたが、その割には勢いがありません。

目先は水色のラインが意識されます。

ここを大きく上回ってくれば買いか?というと難しいところ。

最近は仮想通貨も含め、他銘柄でダマシ的な動きも多く出ているので。

 

 

バリュエーション面でいうと、現状の予想PERは100倍を超えており相当に高い。

これは国内通販事業とAWSの成長のみでは説明できない水準だと思います。

今後は国際部門の収益化と、新規事業の成長がポイントになってくると思われます。

 

なお上記はあくまでも中卒くんの個人的見解であり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。投資にあたっては自己責任で行うようお願いいたします。

以上。