LIXIL株主総会 瀬戸欣哉CEOへの賛成は53.71%と低率~多すぎる取締役数も問題を孕むか~

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LIXIL株主総会 瀬戸欣哉CEOへの賛成は53.71%と低率

 

瀬戸欣哉氏、僅差で取締役に復帰

前CEO、瀬戸欣哉氏と、創業家出身・潮田洋一郎氏の対決に沸いたリクシルの株主総会が決着しました。

結果は瀬戸欣哉氏側が用意した取締役候補案がすべて可決される一方

潮田洋一郎氏側が用意した取締役候補のうち福原賢一(ベネッセホールディングス特別顧問)と竹内洋(元関東財務局長)が否決されるという結果になりました。

 

ただ、当の瀬戸欣哉氏への賛同はたったの53.71%と極めて低率。

ぎりぎりで取締役に滑り込んだ形になりました。

総会後に瀬戸欣哉は「これからはワンリクシルだ、ノーサイドだ」などと派閥を超えた融和を訴えていましたが、

この低い賛成率のためなのか、心なしか頼りない表情となっていました。

 

 

瀬戸欣哉氏以外の取締役候補も極めて低率

低い賛成率だったのは瀬戸欣哉氏だけではありません。

両陣営とも、すべての取締役候補が極めて低い賛成比率でした。

具体的には、潮田洋一郎氏側が用意した方からみていくと

 

内堀民雄(ミネベアミツミ元取締役) 57.89%

カート・キャンベル(元米国務次官補) 53.13%

松崎正年(コニカミノルタ取締役会議長) 52.46%

河原春郎(JVCケンウッド元会長) 51.50%

三浦善司(リコー元社長) 51.30%

大坪一彦(LIXILグループ執行役副社長)

福原賢一(ベネッセホールディングス特別顧問) 44.92%

竹内洋(元関東財務局長) 44.39%

 

 

瀬戸欣哉氏側が用意した取締役候補では

 

浜口大輔(企業年金連合会元運用執行理事) 64.55%

伊奈啓一郎(LIXILグループ取締役) 58.74%

瀬戸欣哉(元LIXILグループCEO) 53.71%

西浦裕二(三井住友トラストクラブ元会長) 51.95%

吉田聡(LIXIL取締役) 51.41%

川本隆一(LIXILグループ取締役) 50.81%

 

 

共通候補のふたりとして

鬼丸かおる(元最高裁判事) 94.45%

鈴木輝夫(あずさ監査法人元副理事長) 94.43%

 

 

以上となっており、ほとんどの取締役候補が酷い数字です。

ふつうに許せる水準の賛成率だったのは、共通候補の鬼丸かおる氏と鈴木輝夫氏だけ。

完全に株主が二分されていたことが表れており、この状況で「ノーサイド」と言ってもなかなか難しい可能性があります。

 

 

議決権行使助言会社グラスルイスとISSは瀬戸欣哉氏の取締役就任に反対していた

なお、今回のリクシルの株主総会ですが、世界の2大議決権行使助言会社であるグラスルイスとISSは、ともに瀬戸欣哉氏の取締役就任に反対していたと報じられています。

瀬戸欣哉氏は以前のCEOで既に経営に失敗済み。

瀬戸欣哉氏の用意した取締役候補も、現在の経営陣を引き継いでおり、現経営体制における経営不振の責任がある、、、ということでしょう。

(グラスルイスは濱口氏のみ賛成とのこと。ISSは瀬戸欣哉氏のみ反対していたもよう※未確認)

2大助言機関が会社側提案をほぼ推奨していたのに、ふたを開けてみたら瀬戸欣哉氏側が勝った・・・というあたりに、今回の票読みの難しさがあったと言えます。

そして、こうした票読みの難しさは今後も続く可能性が高く、社内における権力争いが依然として継続するリスクを孕んでいるように思われます。

 

 

 

多すぎる取締役数も瀬戸欣哉CEOの悩みの種に

なお、今回の荒れた総会の結果、選ばれたのは14人の取締役

14人というのは、何とも多い構成です。

船頭多くして舟山に登るといいますが、まさにそんな感じでしょう。

いずれは椅子取りゲームが始まるのは目に見えており、社内政治に忙殺されることに繋がりかねない状況です。

 

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瀬戸欣哉CEOが評価を集めていけるかどうか、この1年の動きが注目でしょう。

もし劇的な経営指標の改善がなければ、次の総会はまた荒れることになるかもしれません。