巨額申告漏れの過去も~京都仏教会理事長「有馬頼底(ありま らいてい)」がキャッシュレス決済を批判~

巨額申告漏れの過去も~京都仏教会理事長「有馬頼底(ありま らいてい)」がキャッシュレス決済を批判~

 

有馬頼底・京都仏教会理事長、キャッシュレス決済を痛烈批判

臨済宗相国寺派管長で、相国寺、金閣寺(鹿苑寺)、銀閣寺(慈照寺)の住職をつとめる京都仏教会の重鎮・有馬頼底(ありま らいてい)住職が、キャッシュレス決済を痛烈に批判しているとのことです。

キャッシュレス決済拒否訴え 京都仏教会が声明文 中外日報

有馬頼底住職が理事長を務める京都仏教会は6月28日

「布施の原点に還る」

と題する声明文を発表。




 

このなかで、布施など宗教的喜捨をキャッシュレス決済しないよう呼びかけたとのことです。

その理由は、個人の宗教活動のデータが第三者によって把握されると信教の自由が侵される可能性があるから、とのこと。

なるほど、ご尤もな主張に聴こえます。

 

しかしこの有馬頼底住職・・・過去に巨額申告漏れを指摘され追徴課税を科された過去のある方だったりします・・・

 

 

京都仏教会の有馬頼底住職、巨額申告漏れで追徴課税を科される

有馬頼底住職・・・じつは過去に大阪国税局から巨額申告漏れを指摘され、修正申告を余儀なくされた過去のある曰くつきの人物だったりします。

そんなことから、今回のキャッシュレス決済批判と第三者による個人情報把握の問題指摘に関しても

「勘ぐってくれと言っているようなもの」

との声も出ており、多方面から注目を浴びています。

 

 

 

揮毫の謝礼2億円を税務申告しなかった京都仏教会・有馬頼底

さてとりあえず、まずは有馬頼底さんの納税問題についてみていきましょう。

有馬頼底さんは2011年、大阪国税局から巨額修正申告を迫られました。

理由は、揮毫(筆で書を書くこと)の依頼を受けて多額の収入があったのに、それをきちんと申告していない、というもの。

その額、なんと約2億円。

当初、有馬頼底さんはこのカネについて、志納金(お布施)であって宗教法人のお金だから申告する必要はないと当初は突っぱねていたそうなんですが、結局は国税当局の並べた証拠に観念して、過少申告加算税と合わせて3億円を納税したとのことです。

 

このとき一応、重加算税は課されなかったので「見解の相違」を国税当局も認めたかもしれませんが、いやはや凄い金額です。

書を書くだけで2億円の所得・・・

 

しかもこの2億円、じつは2009年から2011年までの3年間のみ。

過去にさかのぼって追徴できるのが3年分だけだったので(国税通則法)、その3年分だけです。

FACTAなど各種報道によると、じつは有馬頼底さんはそれ以前にも20年間くらい無申告だったそうで、その分は含まないし、納税はしない・・・

しかも、重加算税は科されていないため、過去の分は完全にお目こぼし状態となりました。

 

 

京都仏教会の有馬頼底住職にとっては、お布施が政府に把握されるのは嫌なのか?

なるほど、こうやってみていくと、有馬頼底住職がお布施のキャッシュレス決済に反対する理由がわかったような気がします。

たしかに、キャッシュレス決済で行政に把握されてしまったら、有馬頼底住職もあからさまな申告漏れなんてできなかったことでしょう。

逆に言えば、しっかりと行政が徴税するためには、キャッシュレス決済がどんどん普及することが必要ともいえます。

 

昔から宗教法人、個人事業主、農家などは税の捕捉が難しいことで知られてきました。

サラリーマンは実際の稼ぎのほぼ100%が徴税対象になりますが、多くのそれら職業の人々は3割~7割程度が実質的な徴税対象になっています。

 

もし現金を扱う世の中から現金ナシ(キャッシュレス)で決済される世の中になれば、すべてのお金の流れがみえますから、こうした人々がズルや悪さをできなくなります。

それは、税の公平性という観点からみれば、とてもいいことのように思われますが・・・

有馬頼底住職にとっては不都合なんでしょうか。

 

 

 

京都仏教会の有馬頼底住職は明仁天皇のお友達、名門貴族のお家柄

有馬頼底住職に「公平」を求めてもいけないのかもしれません。

Wikipediaなどによると、有馬頼底住職はもともと名門貴族のお家柄

競馬の「有馬記念」に名をのこす有馬頼寧(筑後国久留米藩主)の従兄弟にあたる分家・有馬正頼男爵と

旧沼津藩主水野家当主水野忠亮子爵の娘の間に

次男として生まれたお家柄だそうです。

幼い頃は明仁天皇(平成天皇)のお友達だったそうです。

ところが、8歳の時に両親が離婚。

有馬頼底住職は生まれ育った東京都中野区から、大分県日田市の岳林寺に預けられ、出家することになったとのこと。

 

 

 

もうこの時点で、なにか性格に影響を与える要素が5つくらいあるように思われます。

 

まずひとつは分家筋というもの。

自分も田舎の農家を間近に見てきたのでわかりますが

分家ってのはだいたいにおいて肩身が狭い。

長男に生まれなかったというだけで、肩身が狭くなる・・・

親が若干、性格ねじ曲がったりすることも多々あります。

 

そしてもう一つは有馬頼底住職本人も次男坊だということ。

次男坊は結局、将来は分家筋になるということです。

分家筋からさらに分家筋になる・・・

幼い有馬頼底住職にもそれは十分にみえたことでしょう。

 

さらに両親の離婚

まぁ、言わずもがな、両親が離婚すれば幼い子の性格には何らかの影響があるものです。

 

しかも8歳にして生活が一変しています。

両親の離婚を機に、有馬頼底住職は明仁天皇(当時は皇太子?)と遊ぶようなセレブ生活から転落

東京の都会から大分県の田舎へ引っ越します。

しかも次男坊だからでしょう、寺に預けられてしまいます。

 

昔から、次男坊以下を寺に預けるというのは名門の家ではよくあったことで、たとえば戦国時代にはよくありました。(もっというとドイツの騎士団なんかも同様に次男坊三男坊の集まりでした)

要するに、親が資産の散逸を防ぐために、資産を長男だけに継がせて、弟たちは寺などに預けて別の道を歩ませるのが目的。

長男に何かがおきれば還俗して跡継ぎになりますが、そうでなければ自前で生きていけ、というのが当時の習わしでした。

そういう世界を有馬頼底住職は生きてきます。

 

有馬頼底住職はセレブ出身、家柄がいい、とよく言われます。

しかし、セレブ出身もいろいろと良いことばかりじゃありません。

いろいろと辛いことも多かったのではないかと、ちょっと同情いたします。

 

 

 

京都仏教会・有馬頼底住職の揮毫料は一枚3万~5万円?

話を有馬頼底住職の税金申告漏れ問題に戻します。

この件に関してはFACTAオンラインが詳しくまとめていますが、それによると、有馬頼底住職に書を書いてくださいとお願いする揮毫料金は、一枚当たり3万円から5万円ほどだったそうです。

一枚3万から5万円の書を3年で2億円分も書くというのは・・・凄まじいですね。

3年で4000枚から6000枚の書を書くということでしょう。

まぁ、一日あたりに直せば4から6枚ずつ書けばいいので、無理ではないんですけど、よくもまぁ飽きずに続けられたものだなぁと思います。

 

ちなみに、有馬頼底住職の書は百貨店の茶の湯道具売ってたりするところには軸がかけられていることもあります。

自分も何度も目にしたことがあります。

書は、人を表すと思います。

有馬頼底住職の書は、ドヤ感を強く感じます。

偉そうで嫌いです。

禅僧なのにね。

 

 

 

京都仏教会・有馬頼底住職は業務停止命令が出された日彫からも揮毫料を受け取る?

なお、先の話に戻しましょう。

再びFACTAからの引用になりますが、有馬頼底住職が揮毫料を受け取っていた相手には、株式会社・日彫という会社も含まれていたとのことです。

日彫とは言っても、日本彫刻会と関係があるわけではない?ようです。

この日彫という会社は、2009年8月25日に、経済産業省より特定商取引法違反に基づく処分を受けています。

https://www.j-credit.or.jp/download/090911_cmd.pdf

処分理由は以下の通り。

 

商 品:掛け軸
被 害 者:主に高齢者
手 口:特定の消費者だけに用意された掛け軸であるかのよう
に告げ勧誘。契約書が届いてから、電話で契約を断る
と「注文品なので解約できない」「天皇陛下に砂をか
ける気か」等怒鳴るなどして契約解除を妨害。なお同
社販売員の一人は平成 19 年 1 月に行政処分を受けた
事業者の代表取締役であった。
違 反 行 為 :氏名等不明示、再勧誘、書面不備、重要事項不告知、
判断力の不足に乗じた契約の締結
処 分 内 容:業務停止命令(12 ヶ月)
処 分 元:経済産業省

 

・・・かなり悪質ですよね?

しかも同社販売員のひとりは、平成19年1月にも行政処分を受けているという・・・つまり、代表者を変えていただけということでしょうか。

FACTAによれば、有馬頼底住職はこんな業者からも揮毫料を受け取って書を書いていたとのこと。

人を見る目がなかったのでしょうか。

 

 

 

有馬頼底住職が理事を務める京都仏教会

なお、有馬頼底住職は京都仏教会という組織の理事をされています。

この京都仏教会、寺に興味があったり、京都在住なら名前は聞いたことあると思います。

そう、古都税導入に反対したり、景観論争をおこした団体です。

 

1980年代、当時の京都市長が京都の景観をよくするための財源として、寺社の拝観料に税金を科そうとしました。

これに反対して、拝観拒否を打ち出したのが京都仏教会です。

当然、寺社の収入も減りますが、門前の商店の収入も減りました。

さらにはホテルなどの観光収入も減少。

京都市は古都税導入を撤回せざるを得なくなりました。

 

また、京都ホテルの建て替え時には、その高さ、景観の問題などで京都仏教会は京都ホテルを批判します。

一部の寺社では

「京都ホテル、烏丸京都ホテル、京都ホテル茨木のお客様の拝観は遠慮願います」

などといった掲示を出していたとのこと。

 

さすがに参拝者にどこのホテルに泊まっているかを尋ねるようなこともなく、あくまでも圧力をかけるための行動だったようですが、なんとも勇ましい僧侶軍団で、一部では

「現代の白足袋族」

などと揶揄する声もあるもよう・・・

 

とりあえず、そんな団体が今回、キャッシュレス決済に反対しているわけです。

いろいろと、勘繰りしたくなりますね。

以上。