【アルゼンチン】現職マウリシオ・マクリ大統領が大統領選敗北の可能性~左派アルベルト・フェルナンデス元首相の勝利を恐れ為替が大幅安
アルゼンチン大統領選挙、現職マウリシオ・マクリ大統領が敗北か~アルベルト・フェルナンデス氏が圧倒的優勢に
10月27日に投開票が行われるアルゼンチンの大統領選挙で、現職マウリシオ・マクリ大統領が敗北する可能性が高まっています。
今回、大統領選に挑むのはアルベルト・フェルナンデス元首相。
非常に左派色が強い政治家です。
そして、副大統領候補にはクリスティナ・フェルナンデス前大統領を据えています。
現在のアルゼンチンの財政破綻のキッカケを作った人物でもあります。
この左派系の候補者が、なんと現職マウリシオ・マクリ大統領に対して15%ポイントもの圧倒的な支持を集めているとのこと。
これを受けて、為替市場など金融市場が混乱をしています。
マウリシオ・マクリ大統領の下でインフレ率は抑制
クリスティナ・フェルナンデス前大統領のせいでかつて財政破綻状態にあり、高インフレに悩まされたアルゼンチンでしたが、現在はインフレ率も55.8%にまで低下してきました。(6月)
しかしこのインフレ抑制、政府による国家統制的な公共料金価格維持などによるもので、評判がよろしくない。
そんな状況で野党は勢力を拡大、アルベルト・フェルナンデス元首相の支持率が現職大統領を大きく上回る形になっています。
金融市場はマウリシオ・マクリ大統領敗北&アルベルト・フェルナンデス元首相の勝利を織り込みへ
政治の混乱および左派化を受け、アルゼンチンはペソが暴落しています。
株式市場(米ADR)も軒並み二桁下落
メルカドリブレ
YPF
バンコ・マクロ
グルーポ・フィナンシエロ・ガリシア
パンパ・エネルヒア
テレコム・アルゼンチーナ
他にもいろいろありますが、どこも二桁減
多くの銘柄が40%、50%引きです。
為替の20%安に加えて政治不安で20%程度株安となっています。
金融市場はアルベルト・フェルナンデス大統領の誕生を恐れている
あきらかに、市場は左派政権の誕生を恐れています。
ベネズエラに限らず、南米の左派政権は本当にガチで危険です。
徹底的にばら撒いて、資本家を敵視します。
そんな国に資本を入れておきたくない、という意識が投資家に広がっています。
同国を代表する企業としてはメルカドリブレがありますが、こちらはまだ10%程度下がっただけで済んでいます。
この企業が今後どのように難局を切り抜けるのか、注目だと思います。
国外に拠点を移す可能性なども含め、面白い展開がまっていることでしょう。
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