SNSとスマホにより「コト消費」は「みせびらかし消費」と化した

SNSとスマホにより「コト消費」は「みせびらかし消費」と化した

 

SNSとスマホによって、コト消費が「みせびらかし消費」と化した。

かつて自己満足として費消されてきた行為の多くが、

今では撮影によって物質化し、発信によって見せびらかされる。

 

よく、「モノへの欲がなくなった人が、コトを消費し始めた」と解説されたりするが、あれは間違っていると思う。

コト消費も、欲によって成立している。

自分には、見せびらかしや承認欲求のためにコト消費が行われているように見える。

 

見せびらかし消費の中身が変化しただけ

かつて、広い世界の人々に見せびらかすためには、モノが必要だった。

その代表格が、自動車であり、洋服・小物であり、住居だった。

 

もちろん、旅行などのコト消費も「見せびらかし消費」の対象ではあったが、それは常にカメラとともにあった。

カメラおよび写真によって「みられる」という行為と繋がることで、「見せびらかし消費」としての意味を持ちえた。

よって、旅行は見せびらかしの対象になりえたが、見ず知らずの人に見せびらかすには不向きであった。

また、旅行とおなじコト消費であっても、飲食のようなカメラが一般的に介在しないものは「見せびらかし消費」としては成立しにくかった。

 

スマホカメラは、これをかえた。

スマホは、携帯されるのが常であり、非常に小型だ。

飲食時においても手元にあり、写真撮影への抵抗感が減った。

SNSや無料通話アプリなどにも繋がり、見せびらかすための土壌ができあがった。

 

これは飲食や旅行に限らず、すべてがそう。

いまでは、ヨガやミニマルライフなども「見せびらかし消費」の対象とされている。

コンマリブームなんて最たるものだろう。

綺麗に片づけた写真をインスタにアップしてアピールする・・・それが消費として機能する。

 

なんてことはない。

多くの人にとっては、コト消費もみせびらかしが目的だ。

コト消費も欲で成り立っている。

(もちろん、単なる自己満足でやっている人もいるが。)

 

未来においては、性交や排せつが見せびらかし消費の対象になるか?

ちなみにいうと、太古の昔には、飲食は排泄や性交と同様に隠すべき行為だったわけだけど、今じゃみせびかしの対象となっている。

ということは、将来的には排泄や性交もコト消費として撮影対象になるだろうか?

なるかもしれないし、既になっている部分もある、と個人的には思っている。

パコった写真を友人同士で共有したりする文化は、まさにこれ。

これもまた、コト消費だろう。

 

法規制さえ緩めば、風俗嬢とアダルトビデオをセルフ撮影できるサービスなんかも流行るかもしれない。

 

排泄は・・・わからんし、興味がない(笑)

 

未来が楽しみである。