18/5/15午前 テンセント(騰訊)出資の唯品会VIP SHOP Q1決算は営業減益 業績不振続く

備忘録がわりにニュース記事をまとめます。

独断で掻い摘んで纏めます。

この記事は日中随時更新します。


市況コメント

昨晩のNY市場はS&P500が+0.09%と小幅上昇、セクターごとにまちまちの展開。前日を引き継ぎヘルスケアが強い一方、長期金利3%台乗せで公益、ノンシクリカル消費財、REITなどが安い。

FAANGなどネット・情報関連も弱い。一方、エネルギー価格の高値安定傾向をふまえてオイルメジャーが高く、ZTE問題軟化や台湾電子部品各社月次決算の回復を受けて半導体の一角も強い。金融はまちまち。

NYSE,NASDAQともに値下がり銘柄の方が値上がり銘柄より多く、総じて買いの一服感を示す展開。

 

 

 

 

10時30分

 

China to ease ‘one route, one airline’ policy for Chinese carriers

中国は、2009年から導入している「長距離便一路線につき一社」の原則を撤廃する方針。これにより民間企業同士の競争を活発化させる方針。

個人的見解:2009年に導入された現方針は、リーマンショック後の世界的な混乱の中で中国大手航空会社(中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空)を助けるために導入された経緯があります。その後の経済環境改善とともにこれら企業は大幅に業績を改善させており、制度を維持する意味も薄れてきていました。

 

 

 

鴻海、スマホ不振で減益

鴻海(ホンハイ/フォックスコン)のQ1決算、純利益が14.5%減。三期連続の減益決算

 

 

 

 

JPモルガン、中国で51%出資の合弁設立を申請

個人的見解:UBS、野村に続き、JPモルガンも中国で過半出資申請です。

先月、中国はトランプ政権との摩擦を避けるため、国内金融市場の一層の開放を約束しました。今までは過半出資が認められなかった中国内の金融市場ですが、今後は証券、保険分野から解放をすすめていくことになるそうです。

特に海外からの視線を浴びているのが保険と社債市場で、この分野には多くの金融機関が参入するとみこまれています。

 

 

 

Turkey’s current account deficit grows in March

トルコの3月経常収支48億1200万ドル赤字。2月45万2200万ドルから赤字拡大。

 

 

 

中国の4月電力消費 前年同月比7.8%増 5217億kwh 1-4月は前年同期比9.3%増(ソースはロイター)

個人的見解:データが見つからなかったのでURLなし。たぶん本当だと思いますが。減速傾向にあるとみて良いと思います。

 

 

SoftBank, PIF in early funding talks with banks on huge solar project …

ソフトバンクとサウジアラビア公共投資基金(PIF)が大規模太陽光発電事業(メガソーラー)向けの融資調達のため、銀行団と交渉をしているそうです。2030年までに200ギガワットクラスの発電所建設を目指しているとのこと。実現すればサウジアラビアは採掘したオイルの自家消費分をまるまる海外に輸出できることになります(化工してから輸出することも検討しているようです)。世界的な化成品の需給バランスが変わることになります。

 


11時10分

With glut almost gone, OPEC still cuts more than oil pact demands

石油輸出国機構OPECの14日公表レポート、「原油供給過剰が事実上解消」との見方を示す。OECD加盟国の原油在庫は、昨年1月には過去5年平均を3億4000万バレル上回っていたが、今年3月は900万バレルの水準まで減少とのこと。

 

 

India’s WPI inflation accelerates to 3.18 percent in April

インドの4月消費者物価CPI 4.58%上昇。前月の4.28%から加速。

卸売物価WPIは3.18%上昇。前月は2.47%から加速。

ともに原油価格、食品価格の上昇の影響を受ける。インド準備銀行RBIの中期目標4%を6か月連続で上回っていることから、利上げ懸念が台頭してくる可能性。

 

 

ロス商務長官、ZTE制裁で「代替策」迅速に検討

中国:クアルコムのNXP買収計画、審査再開-関係者

個人的見解:この二つは相互にリンクしていると思われます。中国は米国企業が絡むM&A案件への妨害をやめ、アメリカは中国企業への制裁を一部緩和する・・・そういう取り決めを上の方でやっているのではないかと思います。

 

 

 

米最高裁、全米で「スポーツ賭博」の解禁認める

個人的見解:スポーツ賭博が認められるべきか・・・という狭い話ではなく、連邦法と州の権利のどちらが優先されるかが争われた今回の裁判、結局、州の権利が優先されることになったようです。いかにもアメリカ的だと思います。日本の道州制導入はここまで踏み込めるでしょうか?

 

 

米大使館エルサレム移転 抗議活動に軍発砲 58人死亡

個人的見解:負傷者は数千人をこえるそうです。酷い話だと思います。アメリカとイスラエルのやっていることは、ほとんど挑発行為です。

これで何かイスラエルに攻撃があれば、それを口実に支配範囲を広げるつもりでしょう。アメリカへの攻撃があれば、すぐに「イランがやったにちがいない!」と騒ぎだすことでしょう。国内世論がそれに乗っかれば、戦争の始まりです。いつものパターンですね。わかりやすい。

 

 

 

安川電機、英から生産シフト スロベニアに新工場

個人的見解:BREXITが本格化する兆しがあります。

 

 

EU targets 30% cut in truck CO2 emissions by 2030: source

EUがトラックの二酸化炭素排出量を2030年までに少なくとも30%削減する目標を設定する見込み。17日までに草案を公表する。

 

 


コラム

テンセント(騰訊)出資の唯品会VIP SHOP 第一四半期決算は営業減益 業績不振続く

Vipshop Holdings (VIPS) Misses Q1 EPS by 1c, Beats on Revenues

唯品会(VIPSHOP/vip.com)の決算資料

Vipshop(唯品会、ビップショップ)のQ1決算、EPSが0.17ドル、売上が32億ドル。どちらもアナリスト予想を下回る。EPSが予想を下回るのは過去4四半期で3回目。

人民元ベースでみると、営業利益は前年同期比10%減少の6億6269万。粗利益は上昇したが、fulfillment expenses (chipping and handling expenses/倉庫管理・配送費用)が大幅に上昇したことで営業費用が上昇してしまっている。

個人的見解:昨年、テンセント(騰訊/Tencent)が出資した企業ですが、業績不振が長引いています。株価も軟調に推移。最近のテンセントはこういう無駄な投資が目立ちます。