備忘録がわりにニュース記事をまとめます。
独断で掻い摘んで纏めます。
この記事は日中随時更新します。
1時17分
一部 米パブリッシャー、GDPR順守のためにEUユーザーの「ブロック」を検討:ちょっと過激な …
個人的見解:一般データ保護規則(GDPR/General Data Protection Regulation)のEU導入が目前に迫ってきました。これは欧州EU域内の居住者、訪問者の個人情報保護を目的に、企業に対してデータの運用・保管・活用を厳しく制限するものですが、ぶっちゃけ、企業経営においてどんな影響がどの程度発生するのか予見できない部分があります。そんなわけで、「いっそのことEUユーザーをブロックしちゃえばいいんじゃね?」みたいな荒療治を検討する企業まで表れてきたそうです。たしかに、そうでもしないと巨額の訴訟リスク(最高でグローバル総売上の4%の罰金)を抱えることになりますから、企業側の行動としては合理的ではありますが・・・。
とりあえずこのGDPRですが、「今までの企業側の個人情報活用の方法が信用ならない」という点から始まっています。長ったらしくてわかりにくい契約書を読ませて、Agreeボタン押したら全部個人情報ぶっこぬいてやれ・・・みたいなやり方が横行していたことが問題視されているわけです。いってしまえば、企業vs行政の戦いです。
これに対抗するには、一企業ごとに行政と対応していたのではコストが高くかかってしまいます。業界団体を立ち上げて、スクラムを組んで行政に対峙しないと、個別に撃破されてしまうのではないかと、個人的には思います。業界団体を立ち上げるほうが、EUユーザーをブロックするより余程合理的だと思います。
ベダンタリソーシズ子会社で警察が抗議運動に発砲 11人が死亡
11 Die in Police Fire on Protesters Against Vedanta Subsidiary in India
英鉱業大手ベダンタ・リソーシズ、インド子会社ベダンタ(旧セサ・スターライト?)の銅精錬所で起きた抗議行動に警察が発砲、11人が死亡
個人的見解:なおベダンタリソーシズ傘下のインド企業というと、以前、煙突工事の倒壊により100人以上の死者を出したバルコという会社がありました。同社のインド事業は人権意識が欠落しているとしか思えません。イギリス人にとってインド人は今でも植民地の人々、という扱いなのでしょう。
まぁ、こんなことは昔からしょっちゅうあったんですけど、今はスマホの時代だからすぐに動画が撮られて拡散しますね。メディアは衛星放送の時代からSNSの時代に移りました。そのことを実感します。
アンバトビープロジェクト、3年内の黒字化期待=兵頭・住友商社長
マダガスカルのニッケル事業アンバトビープロジェクトと、チリの銅事業シエラゴルダプロジェクトの黒字化を目指すとのこと。
個人的見解:どちらもこれまでに多額の減損を計上してきたプロジェクトです。まったく逃げずにひたすらBetしつづけた住友商事、吉と出るか凶と出るか。
EVの普及でリチウムイオンバッテリーが大量に必要とされていることから、ニッケルもコバルトも価格が上昇しています。この調子なら黒字化できるかも・・・と目論んでいるのかもしれません。
Tiffany’s quarterly earnings trounce estimates, sending shares soaring
ティファニーのQ1決算、EPS1.14ドル。既存店売上伸び7%。アジア太平洋地域で28%伸びたことが影響。10億ドルの新規自社株買い発表。
Ctrip.Com: 1Q Earnings Snapshot
中国のオンライン旅行会社シートリップ・ドットコムのQ1決算、売上67億人民元、EPS3.48人民元。売上の伸び率が回復傾向。
3時4分
Target’s profit miss overshadows sales growth, shares tumble
米小売り大手ターゲットのQ1決算、EPS1.32ドル。営業利益率が6.2%と前年7.1%から低下。粗利益率も悪化。既存店売上は3%増。
Lowe’s 1Q falls flat as extended winter cuts into sales
米ホームセンター大手ロウズのQ1決算、EPS1.19ドル(前年EPS0.70ドル)。売上高前年同期比3%増。
ユーロ圏総合PMI速報値、5月は54.1 予想下回る
個人的見解:市場は素直に反応して、株売り、為替売りです。
以前からブログで書いている通り、ユーロ圏の景気鈍化は十分に予想されていました。たぶん、ほとんどの方がわかっていたと思います。なのになぜ、今になって反応しているのか?ひとつありうるのは、AI運用がまだまだ未熟で、ただ指標に素直に反応するしかできていない・・・という可能性ですが。
US May PMI points to encouragingly solid pace of economic growth of …
5月米製造業PMI速報値56.6 前月56.5
5月米サービス業PMI55.7 前月54.6
5月米総合PMI55.7 前月54.9
個人的見解:欧州に比べてマシ
Eurozone Consumer Confidence Hit by Trade-Wars and Italian …
5月ユーロ圏消費者信頼感指数速報値 0.2 前月0.3 予想0.5
10時25分
Turkey’s Central Bank Lifts Key Rate in Unscheduled Meeting Amid …
トルコ中銀が緊急利上げ。後期流動性窓口金利を13.5から16.5%に変更。暴落中のトルコリラを下支えする目的。
個人的見解:エルドアン大統領は最近、トルコ中銀の独立性を脅かすような発言を行いました。
トルコリラ急落 エルドアン氏、中銀統制を示唆「中央銀行には独立性があるが、大統領の合図を無視してよいわけではない」(日経5月16日付)
今回、中銀は緊急に利上げをしてみせてリラ安に一定の歯止めをかけたわけですが、利上げ決定は事前に大統領と相談して決めていたそうなので、やはり中銀の独立性というについていえば、かえって市場に疑念を与えることに繋がっているのではないか、と個人的には感じます。
中国、米産原油・大豆輸入拡大の動き 対立回避へ歩み寄り
米中通商摩擦解決のため、中国は米国産大豆、原油などを大量に買い付けるそうです。
個人的見解:とりあえず短期的に見れば、この方針で潤うのは米国のシェールオイル・ガス関連企業、および西海岸への輸送量拡大からユニオンパシフィック(UNP)など鉄道貨物企業、米国農家が潤うことで農機のディーア(DE)、ブンゲ、アーチャーダニエルズミッドランド(ADM)、LNG輸送でギャスログ(GLOG)などでしょうか。中国側では、原油やガスを直接輸入する企業よりも、LNG受け入れ基地やパイプライン、都市ガス会社に恩恵があると思います。銘柄的には、ENN Energy(新奥能源)、Kunlun Energy(崑崙能源),Hong Kong & China Gas(香港チャイナガス),China Resources Gas Group(華潤燃気)、China Suntien Green Energy(新天緑色能源)など。
ただ、大豆と化石燃料の買い付けだけで「年間22兆円分の米国産製品の輸入」を達成できるとは思えませんので、いずれボーイングの航空機なども大量に発注することになると思われます。
UPDATE 1-Brazil inflation slows unexpectedly in mid-May
ブラジル5月中旬の消費者物価指数CPI、前年同月比2.70%上昇。4月末2.76%から減速
US new home sales fall less than expected in April
4月米新築一戸建て住宅販売 年率662000戸(予想679000) 前月比-1.5%
個人的見解:価格上昇と長期金利上昇の影響が明らかに出てきています。
10時43分
Deutsche Bank looks to cut 10,000 jobs to reduce costs: source | Reuters
ドイツ銀行が全世界で10%の人員整理を行うそうです。人数にして一万人。
GE CEO sees no profit growth at power unit this year
米重電大手ゼネラルエレクトリックのCEOが投資家会議で、一部のガスタービン市場が2020年にかけて弱く推移しつづけ、発電設備事業は今年は成長が見込めないとの見通しをしめしました。これを受け、GE株は大幅安。
個人的見解:同様の事業を行う三菱重工、日立、シーメンスなどの業績にも影響することでしょう。
米5月FOMC、追加利上げ「近く」正当化との見解が大勢=議事要旨
個人的見解:FOMC議事要旨はほぼほぼ事前予想通りの内容。驚きがなく、これを材料に取引する人もいなかった感じがします。
Trump mulling probe of auto imports on national security grounds
トランプ大統領は、あらたな自動車輸入関税の導入を検討中とのこと。米通商法232条、安全保障を理由とした輸入制限措置とのこと。20-25%の関税になる可能性。
個人的見解:欧州車と日本車、メキシコからの輸入車をターゲットにしているのは明確。とくに日本からの輸出比率が比較的高いトヨタには厳しい内容だと思います。
15時10分
ごめんなさい、子供が風邪気味なんで午後になっちゃいましたが、前日NYの短評します。
前日NYは安寄り後に値を戻す展開。FOMC議事要旨に驚きがなかったことから金利上昇一服。公益、不動産、REIT、ノンシクリカル消費財などが買われ、逆に金融に売りが入る展開。エネルギー関連はエクソンXOM、シェブロンテキサコCVXなどが小幅高だったものの、独立系を中心に下げる銘柄が多い。
個別には、発電装置関連の需要が2020年まで弱含むことを発表したゼネラルエレクトリックGEが大幅安。決算を嫌気してターゲットTGTが下落、逆に決算を好感されてティファニーTIFが23%もの大幅高、ロウズLOWが10%以上上昇、ラルフローレンが14%近い上昇。前日にガイダンスを嫌気して大幅安したオートゾーンAZO、アドバンスオートパーツAAPなどは反発。
21世紀フォックスFOXAへの買収合戦激化からFOXが高い一方でディズニーDIS、コムキャストCMCSAの両社が安い。
チャート的には高値もみ合い、先週あたりから世界的に広範な銘柄に売りが出ている。アメリカはこれを吸収するだけのボリュームが維持されているが、他の市場は先んじて崩れ始めている。いつまでアメリカが持ちこたえられるか・・・?個人的にはそろそろ下に抜けるのではないか、とみているが、なかなかにしぶといw