備忘録がわりにニュース記事をまとめます。
独断で掻い摘んで纏めます。
この記事は日中随時更新します。
昨晩のNY市場、S&P500が小幅下落。ベネズエラ国営石油会社PDVSAの原油輸出が大幅に落ち込むとの見通しから原油価格が堅調推移。エクソンモービルXOM、シェブロンテキサコCVX、コノコフィリップスCOP、アナダルコペトロリアムAPC、パイオニア・ナチュラル・リソーシズPXDなどエネルギー株が総じて堅調。
一方でこのところ買われていた情報技術セクターには売られるものが多く、欧州による巨額制裁金が報道されたアルファベットGOOGL、中国系企業との情報管理問題が取り沙汰されているフェイスブックFBなどが売られる展開。他にマイクロソフトMSFT、アマゾンAMZN、アップルAAPL、ネットフリックスNFLX、アドビADBE、セールスフォースドットコムCRMなども安く、ビザV、マスターカードMA、ペイパルPYPLなど決済関連も売られ、これらは同じようなチャートパターンを描いていることから、こういった「安定的に利益成長していくけれど、バリュエーション的に高くなりすぎた感のある銘柄」から資金がシフトしている感が出てきている。
アナリストによる見通し引下げから半導体製造装置関連が下落して、ラムリサーチLRCX、アプライドマテリアルズAMAT、KLAテンコールKLACなどが大幅安。
米10年債が一時2.8%台まで低下したことで、ここもと売られていた公益株に買い戻しが入る一方、不動産はまちまち、ノンシクリカル消費財もまちまち。金融は小幅に上昇。
個別には、決算発表を受けてJMスマッカーSJMが5.37%安。ひきつづき見通し困難な来期決算を嫌気してブラウンフォーマンBFbが2.34%安。ネルソン・ペルツ氏による構造改革への動きからプロクター&ギャンブルPGが1.90%高。リストラ策による中期的利益押し上げ効果を期待されたマクドナルドMCDが4.37%高。
全体的にセクター間の資金移動、「情報技術→金融」が小幅に起きているという感。
2時41分
UPDATE 2-インド中銀が0.25%利上げ、政策スタンスは中立維持
インドが政策金利を6.25%に利上げ。
個人的見解:新興国に利上げの季節がやってきました。米国金利の上昇により新興国から米国への資金フローが生まれています。また、ECBも利上げ方針です。新興国は為替水準を安定させるために利上げを迫られています。ここ数日、インド、インドネシア、トルコと利上げが続いています。
量的緩和終了の是非、14日に議論 ECBプラート専務理事「物価目標達成に自信」
個人的見解:欧州中央銀行ECBのプラート専務理事が債券購入策終了に向けた発言をしています。この人は利上げにハト派とされてきた人物ですが、どうやらタカ派スタンスに転じたようです。他の理事も総じてタカ派スタンスですので、方向性として金融引き締めへ向かうのでしょう。問題は、欧州の景気が若干陰ってきていることですが・・・。
富士フイルム会長:米ゼロックスの買収断念も-新提案は半年以内に
富士フイルムHDの古森重隆会長がゼロックス買収計画の断念の可能性について述べています。
個人的見解:個人的にはこれは古森会長の認識の甘さが生んだ結果だと思います。日米では少数株主の権利について、法的にも感覚的にも大きな隔たりがあります。そこを理解しないまま突き進んだ古森会長は感覚が時代とズレてきてしまっています。そろそろ退任された方が良いのではないでしょうか。
China steel futures hit 14-week high on environmental inspections
中国上海先物取引所で鉄鋼先物が大幅上昇、14週間ぶりの高値をつけた。鉄鋼在庫が4か月ぶりの低水準に落ちていることと、河北省と江蘇省の製鉄拠点に対する査察団の訪問がきっかけ。
10時48分
ホットストック:ラウンドワンが大幅反落、5月の既存店売上高は前年比2%減
ラウンドワン5月既存店売上高がマイナス2%。マイナスに転じるのは一年ぶり。主力のボウリング収入が3.5%減少したほか、すべてのサービス収入が悪化。GWの日数問題というが、6月も不調が続いているらしいとのことで株価は大幅安。
「高いのがバレた」塚田農場、客離れ深刻で赤字転落…「地鶏」めぐり不当表示
実際にはブロイラーを使用していながら、宮崎県産地頭鶏と誤認させるかたちで料理を提供していたとして消費者庁から景品表示法違反で措置命令を受けた塚田農場。同チェーンを運営するエー・ピーカンパニーが赤字転落したとのこと。
個人的見解:木曽路の和牛偽装事件もそうだが、悪いことをすればやはり消費者は離れる。そもそも美味しくないんだから気づけよ、とも思うけれど。
鳥貴族月次売上データ 5月は既存店売上8.8%減
値上げ力が試される外食業界ですが、先行して値上げを表明した鳥貴族の業績が悪化しています。既存店売上は値上げ後の1月から5カ月連続で前年割れ、客数の減少が座視できない状態になっています。
日経新聞などでは「鳥貴族はブランド力があるから値上げできる。すばらしい企業」みたいに持ち上げられていましたが、実際にはごらんの状態です。日経のヨイショ記事は、関東軍の突撃ラッパなみに無責任です。
11時20分
UK house prices edge up in May after April slump – Halifax
イギリスの住宅価格指数、5月は前月比1.5%上昇。4月までの下落から回復。ただ全体的にはまだトレンドが下向きとのこと。
JMスマッカーFY18Q4決算 Earnings Release
フォルジャーズコーヒーなどを販売する米食品大手JMスマッカー(旧P&Gの食品セグメントです)、2018年第4四半期決算は売上微減収、営業利益57%増。
ピーナツバターのジフなどが売れていないそう。
ユーロ圏GDP確報値、第1四半期は前期比+0.4%に鈍化 輸出減少
ユーロ高と通商摩擦、米国によるロシア制裁(RUSAL問題)などによる輸出減少、生産活動の下押しによりユーロ圏GDPは前期比+0.4%に鈍化。前年比では+2.5%。
米政府、ZTE制裁解除で合意–罰金約1100億円や幹部刷新など
預託金や今までの制裁なども含め、今回の罰金総額は約2500億円にものぼるとのこと。
個人的見解:よく考えてみると、罰金2500億円を払ってまで存続させなければならない意味がZTEにはある、ということです。4%の期待収益率と見積もっても年100億円です。かなりのものです。
クアルコムによるNXP買収を承認してもらう必要があったのはわかりますが、それにしてもアメリカ側に損なディールだったのではないかと思います。
11時32分
GMとホンダが提携を拡大、電気自動車向けの次世代電池で協業
燃料電池で提携しているGMとホンダが、電気自動車でも提携するそうです。
マクドナルド、米国で人員削減 米紙報道
米ファストフード大手マクドナルドが人員削減を含む構造改革案を出しています。株価はこれを好感して4.37%高になりました。
Costco hits all-time high after May sales update
米会員制小売大手コストコホールセールの5月既存店売上高が8%増
Procter & Gamble shares rise after activist Peltz says his …
委任状争奪戦の末にP&Gの取締役に就任したネルソン・ペルツ氏ですが、自身の再建案が同社取締役会で “It’s really under very serious consideration,” と発言したことからP&Gの構造改革が進むとの思惑が働き株価上昇。
個人的見解:取締役会内部の情報がメディアに安易に流される状況は好ましくないのでは。いずれ規制が入りそう。
米、トヨタなど調査=車載通信機器で特許侵害か
車載搭載された娯楽システム用通信機器、同部品がブロードコムのパテントと被っているとのことで米国際貿易委員会ITCが調査に乗り出しているそうです。
Consumer Credit in US Posts Smallest Gain in Seven Months
米消費者信用残高、前月比93億ドル増。伸び率は予想を大幅に下回る。
コラム
ベネズエラ国営石油会社PDVSA、コノコフィリップスによる資産差し押さえで原油と石油製品積出不能 タンカー滞船で不可抗力条項発動やむなしか
Venezuela struggles with huge oil export backlog
ベネズエラのPDVSA(ペトロレオス/Petróleos de Venezuela, S.A.)ですが、石油の積出に時間がかかっているそうです。
コノコフィリップスにカリブ海の拠点を差し押さえられたために顧客への受け渡しをベネズエラ本国で行う必要が出てタンカーが滞船、そこに生産の減少も加わり、原油と石油製品の受け渡しが一か月待ちになっているとか。このままでは不可抗力条項発動やむなしといったところです。
ちなみに主要石油精製拠点のプントフィホPunto Fijoはこんな感じ(赤ポチがタンカーです)
もうひとつの積出港、プエルト・ラ・クルス(Puerto la Cruz)はこんな感じ
みんな動いてませんw
原油と石油製品の積込み待ちで完全に滞船・・・
おつかれってかんじですねw