18/6/8午後 日経新聞は訂正すべき。バフェットは「四半期決算は不要」などと言っていない!むしろ逆!

備忘録がわりにニュース記事をまとめます。

独断で掻い摘んで纏めます。

この記事は日中随時更新します。


14時18分

 

《中國要聞》玖紙、理文造紙今個月起下調紙價,最多每噸300元

アジア最大の段ボールメーカー玖龍紙業が出荷価格を引き下げた模様。また同業の理文造紙も値下げで追随している模様。

個人的見解:レンゴーはどうなる?

 

トランプ氏「朝鮮戦争終結、合意あり得る」北朝鮮と調整

北朝鮮に対する最大限のアメだと思います。ここまで譲るというのは、完全にアメリカの負け。北朝鮮に負けただけでなく、中国に負けたということ。

 

米半導体大手ブロードコムの2018年Q2決算

米半導体大手ブロードコムのQ2決算、non-GAAPベースの前年比で売上19%増、EPS32%増。ワイヤレスが低調だったものの、データセンター向けネットワーク関連、ストレージ関連の需要が好調。

 

 

ツイッターら2社に米議員が情報提供求める、中国企業との共有問題で
米議会、グーグルも調査 中国企業との情報共有で

個人的見解:Facebook問題のところで

まず間違いなく新たな規制が導入されます。また、他の企業も同様の契約をしていなかったか調査が進むと思われます。

と指摘したように、やはり情報共有問題が他社にも波及しはじめました。業界の慣習として、これらの共有が行われていた可能性があります。またGoogleはテンセント(Tencent/騰訊)と技術提携・相互パテント利用の関係にもあります。そういったところにも影響してくる可能性があります。

 

Retaliatory tariffs may hit 46 percent of US spirits exports: trade body

米国の蒸留酒メーカーに大打撃です。トランプ関税への報復措置で、各国が米国産蒸留酒に報復関税をかけています。その影響が46%の米国産蒸留酒に影響を与えるかもしれない、という報告が出されました。これは米国蒸留酒協議会(DSC)がロス商務長官宛て書簡で示したものです。

個人的見解:銘柄としてはディアジオDEO、ブラウンフォーマンBFb、ペルノリカールPERP.PAなどに影響が出るでしょう。ディアジオはジョージ・ディッケル、ブラウン・フォーマンはジャック・ダニエルズなどのテネシーウイスキーを生産しています。

 


15時58分

US money market funds see biggest inflows in nearly five years: Lipper

6月6日までの一週間における米国拠点のファンドの資金フロー、MMFへの資金流入額が349億ドルと約5年ぶりの高水準。

 

4月経常収支、黒字縮小…サービス収支赤字増で
 
金額 前年同月比
貿易・サービス収支 723億円 ▲1,996億円 (黒字幅縮小)
貿易収支 5,738億円 +212億円 (黒字幅拡大)
輸出 6兆6,321億円 +4,556億円 (+7.4%増加)
輸入 6兆 583億円 +4,343億円 (+7.7%増加)
サービス収支 ▲5,015億円 ▲2,208億円 (赤字幅拡大)
第一次所得収支 1兆9,394億円 +787億円 (黒字幅拡大)
第二次所得収支 ▲1,666億円 ▲144億円 (赤字幅拡大)
経常収支 1兆8,451億円 ▲1,353億円 (黒字幅縮小)

サービス収支が前年同月比で大幅にマイナスになっているが、これは「その他サービス収支」がマイナスになったことが原因。その他サービスの内訳でいくと、「その他業務サービス」の赤字が増加し、「知的財産権等使用料」の黒字がやや減ったことが原因。とりあえず、一時的要因が大きかったと言える。

※訂正します。先ほどまで「その他業務サービス」となっているところを、「公的サービス」と勘違いしていました。謹んでお詫びいたします。

 

 

 

メイ首相、G7でトランプ米大統領との会談予定せず=英高官

メイ首相とトランプ大統領は不仲説が流れています。ドイツのメルケル首相とトランプ大統領とも不仲説が流れています。というか、トランプと仲のいい西側首脳って誰ですか?安倍さん?仲がいいのとは違う気がしますけどね。たんに阿諛追従しているだけですしね。

 

IMFアルゼンチンへ支援合意 融資枠5兆4800億円

IMFがアルゼンチンにスタンドバイ融資。とりあえずこれで一息つけそうですが、あまり経済が深刻化しないうちにIMFのお世話になったことは逆効果になる危険性もあります。今後は労使の対立、政労の対立が深刻化しそうな気もします。


19時52分

中国ドル建て輸出、5月は前年比12.6%増 対米貿易黒字拡大

輸出入ともに絶好調が持続。そろそろ景気後退に入りそうと思われながら、なかなか入りません。

 

村田製作所、福井にMLCC製造用新棟 竣工は2019年12月

村田製作所は自動車向けMLCC(積層セラミックコンデンサ)の増産をすべく、福井県越前市の福井村田製作所敷地内に新棟を建設、2019年12月に竣工を目指すとのことです。

個人的見解:いまから建物を建設しはじめても2019年12月まで建物が建たない。その後に生産ラインを組んで稼働し始めるのは2020年半ばすぎでしょう。しばらくMLCCの逼迫感は続きそうです。

 

日本の投資家が4月に南欧債買い越し、スペイン債は過去最高更新

日本の投資家がイタリア、スペインなどの債券を4月にたっぷり買っていたようです。ところがその後、5月末頃からイタリア、スペインは政局の混乱もあって債券価格が下落、多くの日系金融機関が含み損を抱えることになったようです。

 

景気ウォッチャー調査、3か月ぶりに悪化

5月の景気ウォッチャー調査、現状判断DIが47.1で下落前月比1.9ポイント低下。先行き判断DIも49.2で0.9ポイント低下。

個人的見解:景気ウォッチャー調査は株価に先行すると良く言われるわけですが・・・さて。


23時51分

China iron ore imports rise in May on strong steel margins

中国の鉄鉱石輸入が前月比13.5%上昇。粗鋼生産も上昇。環境規制が厳しくなっていても、在庫がどんどん積み増しされていても、生産が減らない状況。

 

Indonesia’s April retail sales up 4.1 pct y/y in April – c.bank survey

インドネシアの4月小売売上、前年比4.1%増

自動車、食品、飲料、たばこが堅調

 

独鉱工業生産指数、4月は前月比-1.0% 予想外に低下

ドイツの4月鉱工業生産指数、前月比-1.0%

記事では予想外とか書かれていますが、ここもと出てきていた受注統計などをみても予想可能な数字の範囲内だと思われます。ユーロもさほど動いていません。

 

Germany’s Exports Fall; Imports Recover

ドイツの4月輸出 前月比0.3%減少 (3月は1.8%増加)

ドイツの4月輸入 前月比2.2%増加 (3月は0.2%減少)

貿易収支は194億ユーロの黒字 (3月216億ユーロ)


 

コラム

日経新聞は嘘を垂れ流している。バフェットは「四半期決算は不要」などとは一言も言っていない!

 

まったく愚かしいことです。日経新聞では英語も読めない人が記事を書いているのでしょうか。論外です。

「四半期決算は不要」バフェット氏 (日経新聞)

 

いやいやいやいやいや、ぜんぜんそんなこと言ってません。

むしろその逆です。

バフェットは、四半期決算は必要だと言っています。

バフェットが言っているのは、「四半期決算を〈予想〉するのをやめたらいい」ということです。決算を作ることになるからやめたら良いと言っているんです。

とりあえず、以下をみてください。

 

Short-Termism Is Harming the Economy WSJへの寄稿文です

Our views on quarterly earnings forecasts should not be misconstrued as opposition to quarterly and annual reporting. (中略、全文読みたい方は上のリンクからアクセスしてください。)U.S. public companies will continue to provide annual and quarterly reporting that offers a retrospective look at actual performance so that the public, including shareholders and other stakeholders, can reliably assess real progress.

 

と書かれているのがわかりますか?

ウォーレン・バフェットとジェームズ・ダイモンは

「四半期ごとの業績見通しをやめろって言ってるのを、四半期業績や年次報告書の開示に反対しているように誤解するなよ?」

 

って、ご丁寧に書いてくれてますよね?日経記者さん、よめますか?

 

 

ひとつ言っておきます。日経の記者さんにもちゃんとした方はいらっしゃいます。

豊嶋広さんです。

「なお、四半期の業績開示はむしろやるべきだと強調している。」

 

そのとおりです。豊嶋広さんはやはり原文にあたってらっしゃる。

毎日、豊嶋広キャスターの解説を朝みてます。日経モーニングプラスという番組です。難しい話題をとても綺麗にまとめます。しかも嘘や破綻がない。一切淀みなく、立て板に水をかけたかのようにスラスラと解説する姿は本当に神々しいです。投資をされている方は、この番組は録画でもいいので是非ごらんになった方がよろしいかと思います。

 

というわけで、豊嶋広さん推しなオチになってしまいましたが、とにかく、日経は早々にこの記事を訂正すべきだと思います。と同時に、訂正履歴をちゃんと残しておくべきです。もしこれをシレッと訂正して隠すようなら、報道機関としての倫理が問われることになると思います。