18/6/11午前 中国五鉱集団がリオティントと中国での探査、採掘で提携

備忘録がわりにニュース記事をまとめます。

独断で掻い摘んで纏めます。

この記事は日中随時更新します。


2時40分

<SCO青島サミット>SCO首脳らが共同記者会見を開催

上海協力機構SCOサミットが終了、SCO首脳たちが共同記者会見を開催しました。『青島宣言』、『貿易利便化に関するSCO声明』『SCOメンバー国の長期的な善隣友好協力条約』を取りまとめ。内容は長くなるので大まかに纏めますが、おもに以下の点が大変重要と思われます。

  • 加盟国間の友好関係の深耕
  • 過激主義、分裂主義、テロ組織、国境を跨ぐ犯罪組織(麻薬など)への対応
  • 一帯一路の促進
金融庁長官に遠藤俊英氏が就任へ 森信親氏は就任3年で交代

金融機関に対して頓珍漢なことばかり押し付けてきた森信親ですが、ようやく交代することになりました。

ですが・・・たぶん次の人も・・・(以下略)

 

G7首脳宣言採択、トランプ大統領が一転拒否 自動車関税も示唆

G7先進7か国首脳会議は途中でトランプ大統領が退席。その後取りまとめられた首脳宣言もトランプ大統領が拒否するなど、完全に失敗な結果に終わりました。サミットってそもそも仲良くしましょうって集まりだったと思うんですけど、いつからこんな殺伐と、ギスギスとしたものになっちゃったんでしょうか。

とりあえず、このプロパガンダ写真は強烈ですね。今年一番の報道写真じゃないでしょうか。

 

【G7サミット】自動車輸入制限でGDP0・1%下げも

IFO経済研究所の試算によれば、アメリカが自動車輸入関税を25%引き上げると、日本のGDPは0.1%低下するそうです。本当に0.1%の引き下げで済むのでしょうか?

 

【電子版】ステルス機F35の欠陥、フル生産前に改善必要 米政府監査院が国防総省に勧告

F35には未解決の欠陥が966件あり、このうち少なくとも180件はフル生産前に解決されない見通しとのこと。

 

大阪ガスVS関西ガスの顧客争奪は“第二ラウンド” 7月に新料金メニュー

現状では関電の勝利だと思います。ガス、電力を纏めたプランは関電の方が多くの場合安いと思います。大阪ガスの新しいプランでこれに対抗できるかどうか。

とりあえず、かつてノンシクリカルなディフェンシブセクターと思われてきた電力ガスセクターですが、これからは大競争時代を迎えることになります。

 

自動車部品メーカーで熱間プレスが増えているワケ 完成車メーカーの「超ハイテン」採用見据える ゲスタンプ・オートモシオン上陸

自動車プレス部品メーカー各社で熱間プレス(ホットスタンプ)に対応した設備投資が盛ん。新日鉄住金や神戸製鋼が開発を急いでいる超ハイテン材(超高張力鋼板)と熱間プレス(ホットスタンプ)は相性がよく、今までよりも軽量かつ複雑な形状の部品を量産することが可能になるとのこと。最大手ゲスタンプ・オートモシオンが三井物産からの出資を受けて日本にも進出、三重県松坂市に建設中の設備は今年8月9月には量産を開始するとのこと。

 

資源大手リオ、中国五鉱集団と合弁

資源メジャーの豪リオティントが、中国の政府系企業で非鉄金属大手の中国五鉱集団と提携。中国国内での採鉱をめざすとのこと。


 

コラム

中国最大の鉱山資源企業 中国五鉱集団(China Minmetals Corporation)、世界的資源メジャーである豪州のリオティント(Rio Tinto)と探査・採掘で提携

 

G7やSCOなど多くのニュースに隠れて凄いニュースが飛び込んできました。

中国最大の国営資源企業である中国五鉱集団(ミンメタルズ/China Minmetals)が、世界的な鉱山資源大手であるRio Tintoと探査、採掘で提携しました。

英豪リオ、中国・五鉱と鉱物探査合弁

 

このところオーストラリアと中国の間には秋風が吹いていましたが、資源関連の提携に関しては障害にはならなかったようです。

ワイン業界団体、中国との関係修復をターンブル首相に要請

ワイン足止め、関係修復迫る中国の戦略か

 

つまり、この五鉱集団とリオティントとの提携案件は、中国側が欲していたのだと思います。そうでなければ承認が下りなかったことでしょう。

 

中国五鉱集団は、鉱山探査、開発から精錬、果ては物流や保管、不動産や金融事業まで一貫して行う中国版資源メジャーです。

2009年には豪OZ Mineralsの大部分の資産を買収して亜鉛事業を拡充。(オズミネラルズのProminent Hillに関しては、豪州軍事施設Woomera Prohibited Areaから近すぎるため豪政府により売却禁止命令下りました)

2016年には中国冶金科工集団(中冶集団)と合併し冶金分野を獲得すると共に資産規模を拡大させました。

今回、中国内陸部でのリチウムなどの資源獲得を目指すリオティントと、先端的な探査・採掘管理技術を期待する中国五鉱集団の利害が一致したのだと思われます。

 

なお、リオティントは自動運転技術の導入に前向きな企業としても知られています。コマツの自動運転ダンプを初期から運用しているのもリオティントの特徴です。こういった観点からみると、中国は自動運転技術なども含めた鉱山機械の開発などの面でもリオティントに期待しているかもしれません。

また、中国はアフリカ大陸で権益を拡大させています。リオティントはもともと強みを持つ地域です。今後は中国の政府のバックをもとに、ともに出資して資源開発していくこともあるかもしれません。その方が政治リスクを回避しやすいですので。

リオティントは一時期、中国から産業スパイ容疑や賄賂容疑で叩かれたのですが、よくここまで復帰できたなぁと思います。今回の提携はリオティント側に大きなメリットがあります。同社の動きには要注目だと思います。