中古住宅買取&リノベ(再生販売)カチタスをみてみよう

ニトリ出資の中古住宅買取&再生販売事業(リノベ事業)大手、カチタスについてみてみよう

 

今回は、2017年に上場したばかりの新興企業カチタスについてみていきます。

まずはカチタスの会社紹介をします。


カチタスは中古戸建て・マンションの買取と再生販売事業、リノベ事業をしている群馬県の企業です。

なお、同社には格安家具のニトリが出資しています。

また、新興企業のわりに上位株主には外資系ファンドや外国信託投資口などがぞろぞろ並んでいます。

 

とりあえず、そんな感じのドル札の匂いがプンプンする会社ですが、事業内容はとっても地味です。

カチタスの事業は、中古住宅を買って、リフォームして、売る。

ただこれだけです。

でも、ここにノウハウがあるんですね。

買取から修繕、販売までの流れに、他社との差別化があるみたいです。

とりあえず、このあいだ録画しておいたガイアの夜明けをみていましたら、この会社の特集をしていまして、なかなか興味深いことをしているなぁと思いまして、ちょっとブログに書いてみようかと思った次第です。

 

ニッポン転換のとき〜住宅編『中古』に価値がある!〜“新築信仰”に挑む〜ガイアの夜明け バックナンバー2018年3月6日 放送 第805回

テレビ東京ビジネスオンデマンドで見ることができるようですので、もしよろしければご覧ください。とても興味深かったです。いろいろと。

 

 

とりあえず、どんな内容だったか、簡単に話しますと

「駅から10㎞超と遠く、庭木が窓を破って家に侵入してきそうなくらいボロボロになった築38年の空き家。この家を売却しようとたくさんの不動産会社に相談したもののなかなか売れず・・・そんななか唯一現金で買い取りしてくれる会社があった・・・それがカチタス。」

「カチタスはこのボロ屋を現金で購入。さっそく、買い取った家を修繕し始める。駅から遠くても構わない。自動車を3台置けるスペースを作れば、自動車を中心にした生活をしている人たちに必ず需要はある。価格は周辺新築相場の約半値強、これなら売れるはず。すべての人に人気でなくてもいい。ニッチな需要でも掘り起こせば必ず買い手は見つかる。」

「修繕にはカネをかけない。ガリバリウム鋼板やサイディングなんてカネがかかるからダメ。内側も壁紙をいちいち剥がしてたら工賃かかるし産業廃棄物の処理コストがかかるから剥がさない。もとからある壁紙に内装材を張り付けただけ。」

え?カチタスって断熱材いれないの?結露の心配しなくていいの?カビ発生しないの?

まさかね?映像におさめられてないところでちゃんと断熱材は入れてますよね?

プラスターボードかまさずに壁紙貼ってませんか?延焼実験とかしてますか?

 

「とりあえず女性がチェックしやすい水回りやキッチンなどは新品に取り換えることがマスト。採光のことを考えて玄関からリビングへの動線上にある通し柱は邪魔だからとっちゃえ。このままだと危ないから、とりま、横に柱を通しておけばモーマンタイ。耐震強度?ん?」

カチタスは耐震診断とかはしていないのでしょうか?

新築なら確実に建築基準法上の耐震性能を満たすことが求められるのですが、カチタスの中古住宅にはそれらはあるのでしょうか?

あるのかもしれませんが、とりあえず今回のガイアの夜明けをみるかぎり、そういうことをしていたシーンはありませんでした。

築38年ということですから、新耐震基準には合致していないでしょう。

また、今回のガイアの夜明けで特集されたカチタスの作業の様子を見ると、二階まで通った通し柱を切断していますよね?

一応は補強しているようですが、それが耐震性にどう影響しているかは不明・・・これをまったく構造計算せずに売っているのでしょうか?それともちゃんと計算した上で売っているのでしょうか?

また、電気配線の交換はしてるんでしょうか。38年も経っていればコードも傷んでいるでしょうが・・・そういった部分を直しているシーンも流れてませんでしたね。まさかそのままじゃないですよね。映像におさまってないだけで、実際にちゃんとやってますよね。

東京証券取引所のコンプライアンス・プログラムに沿った行動をしているはずですもんね。

 

 

とりあえず、俺はこのガイアの夜明けのカチタス特集をみて「よくこの取材を受けたなw」って思いましたね。

あまりにもファンキーなノリで壁紙貼ったり、通し柱切っちゃったりするんでビックリでした。

こういうノリ、嫌いじゃないです(笑)

みていてすごく楽しいw

それに、いろいろとあるにせよ、周辺相場の半値で提供する精神はすばらしいと思います。これはこれで、需要があると思います。


日本はいままで一億総中流意識でいすぎました。

これからは格差が拡大します。

富裕層向けだけでなく、底辺層向けビジネスも必要です。

今後、大量に発生する空き家をとりあえず流通さえるためにも、ある程度のところには目を瞑る必要もあるでしょう。貧乏人でも手が届く家は必要です。

一般的なニーズは満たせなくても、一応のニーズはある・・・そういう部分に対して飛び込んで行って価値を足す、それはすばらしい精神だと思います。

個人的には頑張って欲しいと思います。

 

ちなみに俺は、カチタスではぜったいに家を買いたくないな・・・と思いましたが。。。

 

とりあえず、カチタス(8919)の株価チャートも見てみましょう

 

とりあえず、今回はここまで。いずれ決算が出たりなどした時に、追加で書き加えようと思います。では。