2018年6月分の米国債保有国ランキングが発表されました。この期間は中国人民元がオフショア・オンショアともに暴落していますが、中国政府が動いた兆候はほとんどありません。
2018年6月分の各国別米国債保有残高が公表されました。人民元暴落中の統計ということもあり、一部で注目が集まっていましたが、やはり、中国政府はほとんど動いた形跡がありません。
もしも人民元を買い支えようとするなら米国債を売る動きがあったはず。
逆に貿易戦争の手段のひとつとして人民元安を誘導する気ならば、米国債を買っていたはずです。
が、そういう動きはこの統計からはみえません。
米ドル/オフショア人民元の日足、6月ぶんは薄い黄色で示した部分です。
この期間に中国政府はほとんど動かなかったのだと思います。ただただ傍観。
人民元はオフショア主導で下げてましたから、外国人の証券投資などの手仕舞売りなどが中心だったかもしれません。
売るなら売れよ、という態度がここからは見えます。
とりあえず今回の統計からは、中国政府の人民元安容認姿勢が確認されます。
今後は、いつどの段階で買い支えの動きが出てくるかが注目だと思っています。
なお、米10年債の利回りの推移も載せておきます。
薄く黄色で示した部分が2018年6月分になります。
あまり大きく変動していないことがわかります。
とりあえず、以上です。
なお、自分は債券、為替市場は専門外ですので、間違った見解を述べている可能性があります。
詳しくは専門の方の解説を頼るようおねがいいたします。