中共スパイが慰安婦問題を扇動~議員補佐官ラッセル・ロウ氏に深まる疑念

米民主党上院議員ダイアン・ファインスタイン議員補佐官ラッセル・ロウ氏は中国共産党のスパイか?慰安婦問題を米国内で焚き付けたマイク・ホンダ議員とも関係

 

米民主党の大物上院議員ダイアン・ファインスタイン(Dianne Feinstein)議員の補佐官を長年務めてきたラッセル・ロウ(Russell Lowe)という男性に、中国共産党の諜報機関である国家安全部のスパイであった疑惑が持ち上がっています。

ALL SIGNS POINT TO ONE MAN AS CHINESE SPY IN FEINSTEIN’S STAFF, AND HE WASN’T A DRIVER … The Daily Caller

中華系アメリカ人のラッセル・ロウ氏は約20年前からダイアン・ファインスタイン上院議員の補佐官を務め、カリフォルニア事務所所長も務めていたとのこと。

5年前、FBI連邦捜査局はダイアン・ファインスタイン民主党上院議員に対し、職員のなかに中国共産党に関係するスパイがいることを通知。

今年7月27日、米国のネット系メディア「Politico Magazine」がダイアン・ファインスタイン氏の事務所が過去に中国共産党のスパイを雇っていたと報道。

How Silicon Valley Became a Den of Spies

なお、御歳85歳のダイアン・ゴールドマン・バーマン・ファインスタイン(Dianne Goldman Berman Feinstein)上院議員はサンフランシスコ市長を経て1992年に民主党から出馬、カリフォルニア州選出で議員生活25年超、民主党内でも有力なユダヤ系女性議員。

過去に夫が絡むビジネス上の疑惑が幾度かあったものの、それをすり抜け25年間もの長きにわたって民主党の女性重鎮議員として君臨してきました。

ダイアン・ファインスタイン上院議員はトランプ大統領のロシア疑惑に対しては非常に批判的で、ロシアによる米国政治に対する干渉疑惑についてFBIへ積極的に調査要請をしてきました。

ロシア疑惑、米民主党2議員がツイッターとFBIに調査要請 – ロイター

・・・が今回、見事にこれがブーメランになっています。

トランプ大統領は、ダイアン・ファインスタイン議員による中国スパイとの関係について早速コメントしています。

鬼の首をとったかのようなトランプ大統領の喜びようが目に浮かびますw

 

現在、米国は中国に対して知的財産権保護、不均衡貿易の是正を理由に追加関税の発動をしています。

今回の問題は上記関税措置のほかに、「対米政治工作活動への報復」という一面が加わる可能性を孕んでいます。

このことは、対中国で対ロシアと同様の制裁措置が発動されるかもしれないリスクが出てきているということです。

そのことには十分に注意していく必要があると思います。

とりあえず、ひとつひとつ具体的に見ていきましょう。


中国共産党のスパイと報じられたラッセル・ロウ氏は、ダイアン・ファインスタイン議員の下で中国系を中心にアジア系有権者との橋渡し役を担っていたとのこと。

https://www.keywiki.org/Russell_Lowe

とくに、日本軍による従軍慰安婦問題を騒ぎ立ててきた中華系団体「世界抗日戦争史実維護連合会」(the Global Alliance for Preserving the History of World War II in Asia)などともラッセル・ロウ氏は連携していたもよう。

 

なお、ラッセル・ロウ氏は現在、サンフランシスコの非営利団体「Education for Social Justice Foundation」(社会正義のための教育財団?)とともに働いているそうですが、同団体が目的としているのは日本軍の従軍慰安婦問題を米国内で啓蒙することのよう。

“educating the public on the Japanese military’s ‘comfort women’ system, which forced over 200,000 girls and women from at least 13 Asian countries into sexual slavery by the Japanese Imperial Army before and during WWII.”

すくなくとも13か国の20万人の女児や女性を性奴隷にした第二次世界大戦戦前戦中の日本帝国陸軍について教育・啓蒙すること・・・とのこと。

 

また、ラッセル・ロウ氏はアメリカ合衆国下院121号決議で日本でも有名になった日系アメリカ人(?)の元・米民主党下院議員マイク・ホンダ氏とも親密なようで、

[Interview] Mike Honda speaks about publicizing comfort women issue in the US

 

また、ダイアン・ファインスタイン議員は過去に日本の慰安婦問題を取り上げたりしてましたし、夫の不祥事というのも中国との関係だったと記憶しています(うろ覚えなので間違っているかも)。

 

とりあえず、これらのことから

中国共産党は米国内で慰安婦問題を煽り、日米関係、日韓関係悪化を目的とした離間工作をしていた可能性が推測されます。

いままでは韓国系、北朝鮮系の団体が慰安婦問題を煽っているだけと思われていましたが、実はその背後に中共がいた可能性があるわけです。

 

そしてもっというと、この中国共産党による日本のネガティブキャンペーンが行われたのが20年以上前だということ。2000年代になると米国内で慰安婦問題を非難するような論調や法律が色々と成立しましたが、これらの伏線は90年代から敷かれていたという事実です。

また、世界抗日戦争史実維護連合会(抗日連合会/抗日戦争史実維護会/Global Alliance)はかねてより、江沢民国家主席(在位1993~2003)との関係が深いと言われてきました。

江沢民は物凄い反日家として有名でしたが、彼が1994年に立ち上げたのが世界抗日戦争史実維護連合会(抗日連合会)です。

江沢民は父親が日帝の特務機関に所属していましたから、日本に対して弱腰を見せられなかったのかもしれません。日本に対して非常に嫌悪感をあらわにしてきました。

そして、この世界抗日戦争史実維護連合会(抗日連合会)はマイク・ホンダ議員を支援してきたと言われています。

中国反日活動の主役「抗日連合会」マイク・ホンダ議員を援助 NEWSポスト …

なんとなく繋がったと思います。。。

 

 

 

 

2002年、中国はWTOに加盟します。

日本もアメリカも、中国への投資を積極化させました。

でもその裏では、中国は日本と米国に対しての政治工作を激化させてきたことが、今になって明らかになってきています。(もちろん、当時からそういう雰囲気はありましたが、ここまであからさまにはなっていませんでした。)

中国人は表情は友好的だけれど、腹の内は舌をだしている・・・そういうふうにアメリカ人は気づきつつあります。

現在アメリカでは、他国からの政治干渉に対して非常にセンシティブになっているように感じます。今まではロシアからの政治干渉が問題視されてきましたが、今回は中国からのものです。

今はまだ火種は一つだけですから、すぐに鎮火できるかもしれません。しかしこの火種が他にいくつもあり、それらが大きくなるようだと、米中の貿易戦争にもう一つの側面が追加されることになります。

つまり、知財保護だとか貿易不均衡という問題だけでなく、裏切り者への報復という一面です(対露制裁は主にこちらの要因です)。

これは厄介です・・・工作に関与した個人・団体の財産などへの制裁や、下手をすると国家レベルでの制裁に繋がりかねません。(ロシアに対してはこれをしています。例:ルサール社、デリパスカ氏など)

今回のラッセル・ロウ氏を起点にした問題がどこまで広がるか、広がらないか、そこは注意が必要ではないか、と思っています。

以上です。