2018年9月10日 米国市況概況

 

 

昨晩のNY市場はダウが小幅に下落、S&P500、ナスダック、ラッセル2000が小幅上昇し、大型と小型中型で明確に差がでた展開であった。

セクターごとにみると、下げたのはヘルスケア、エネルギー、金融の3セクターのみ。

そのうちエネルギーと金融は0.02~0.08%の下落であり、ほぼ横ばい圏。

実質的にはヘルスケアセクターのみの下げのような相場であった。

 

この日も、ここ数日の流れを引き継ぎアマゾンAMZNとアップルAAPLが下落を主導。

この数か月の間、この両社に資金が集まり続けたわけだが、その流れが逆流している動き。

関連:ヒートマップからみれば、転換点が迫ってきているのではないか・・・という話

全体的にはアマゾンやアップルからあふれたカネが市場で回っており左程の問題にはなっていない。

 

 

またこの日は、アナリストの格下げで医療保険、薬剤給付管理などの銘柄が大きく下落し、同セクターの下落を主導した。

 

ノースカロライナに接近中のハリケーン・フローレンスがカテゴリー4の勢力を維持したままで上陸しそうなことから、損保株も下落。

 

 

また、この日に特徴的だったのは、コンクリ関連の大手二社が下抜けしはじめたこと。

米国のコンクリート銘柄がベアトレンド入り~建設需要が冷え込むか?

 

これには何かありそうに思う。

フォロワーのまつちよさんが

 

と書いていたが、ほんとソレだと思う。

米中間選挙の動向によっては、トランプ大統領は議会とねじれて、したいことをなにもできなくなる可能性がある。

少なくともインフラ投資などは出来なくなる可能性がある。

公共投資ができなくなるのを先取りしはじめているんじゃないだろうか。そんな気がする。

 

なお、この日はユナイテッド・レンタルズURIによるブルーライン・レンタルへの21億ドルのオファーがあり、ユナイテッドレンタルズは5%高。

運輸株は高値を更新しており、建設関連の下押しとはちぐはぐな動きとなっていた。

 

 

この日の合算出来高は56億株。かなり急減している。