アルストムが開発、燃料電池鉄道列車「コラディアiLINT」が営業運転開始

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世界初、燃料電池による電車「コラディア・アイリント(Coradia iLint)」がドイツで営業運転開始~シーメンスと統合予定のアルストムが開発~

 

鉄道事業をシーメンスと統合予定のアルストムが燃料電池を利用した新型旅客列車「コラディア・アイリント(Coradia iLint)」を開発

 

コラディア・アイリント(Coradia iLint)はドイツ北部ニーダーザクセン州の124㎞の区間(ブクステフーデ駅―クックスハーフェン駅)で営業運転を開始。全14編成のうち2編成に導入されました。

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なお、コラディア・アイリント(Coradia iLint)はアルストムの既存車両、コラディア・リントの改良型であり、燃料電池化した以外はほぼ元の諸元を引き継いでいます。

コラディア・アイリント(Coradia iLint)の基本スペックは、最高時速140キロ、水素タンク満タン時には約1千キロを走行でき、一編成に約300人の乗客を乗せることができるとのことです。

また、当然ですが、リチウムイオンバッテリーも搭載しており、回生エネルギーを利用した電力マネジメントもできるようになっているとのことです。

 

 

ちなみに、コラディア・アイリント(Coradia iLint)の開発はフランスのアルストムですが、アルストムは近いうちにドイツのシーメンスと統合することが決定しています。

コラディア・アイリント(Coradia iLint)にはドイツ連邦共和国経済省の「水素と燃料電池のための国家イノベーションプログラム(National Innovation Program for Hydrogen and Fuel Cell Technology /NIP)」の資金が活用されており、まさにドイツが中心になって開発した技術と言えると思います。

2016年9月にInnoTransで発表されたばかりのコラディア・アイリント(Coradia iLint)ですが、まだ2年程度しか経っていないのに営業運転にまで到達したのは驚くべきスピード感です。

この間、ドイツではフォルクスワーゲンのディーゼル車不正疑惑などが持ち上がり、ドイツ国内の各都市でディーゼル車の市街地乗り入れ禁止を訴える動きが広がりました。

ドイツの本気が詰まったこのコラディア・アイリント(Coradia iLint)、今後本格的にドイツ全土、そして欧州に広がっていくかもしれません。

 

 

なお、コラディア・アイリント(Coradia iLint)はGreenTec Mobility Awardを受賞しています。

Alstoms hydrogen fuel cell train wins 2018 GreenTec Mobility Award

ドイツ国内の鉄道ネットワークの40%が非電化区間であり、これをいちいち電化するよりも、燃料電池列車に置き換えた方が環境に低負荷だそうです。

また、電化する場合に比べて保守点検などのコストがかなり削減できるとのことです。

コラディア・アイリント(Coradia iLint)は燃料電池で走るため、当然排気ガスは一切でません。ディーゼル車を走らせるのと異なり、非常に環境にやさしい乗り物です。

現在はLNGを改質して水素を製造してコラディア・アイリント(Coradia iLint)に供給していますが、将来的には風力発電などで生み出した電気を使って水素を作り、それを利用して電車を動かす予定のようです。

コラディア・アイリント(Coradia iLint) アルストムHP

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、日立や鉄道総合技術研究所など日本勢は2000年ころからずっと燃料電池鉄道車両を研究・開発していますが、いまだに実用化していません・・・

燃料電池鉄道車両の開発 | 研究開発 | 公益財団法人 鉄道総合技術研究所

どうしたことでしょう・・・

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たった二年で実用化にこぎつけたフランスのアルストムとドイツ経済省。かたやもうすぐ20年にもなろうというのにずっと研究段階の日本・・・

スピード感って大事だと思います。