ブラジル大統領選挙は決選投票へ~「ブラジルのトランプ」ことボルソナロ氏が過半数に迫るも届かず、アダジ氏との一騎打ちに

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ブラジル大統領選2018~ボルソナロ氏が46%とアダジ氏29%を圧倒するも過半数には届かず決選投票へ

 

ブラジル大統領選2018が投開票され、元軍人のジャイール・ボルソナロ氏が46.03%、アダジ元サンパウロ市長が29.28%となりました。

第1回目の投票で過半数をとる候補が現れなかったため、ブラジル大統領選2018は決選投票に持ち込まれることになります。

ブラジル大統領選、極右と左派の決選投票に 日経新聞

 

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今回、ブラジル国民は究極の選択を迫られており、

過激な発言で極右勢力とされているジャイール・ボルソナロ候補と、

汚職まみれのルラ元大統領の後援を受けているアダジ候補の

二者択一の大統領選挙となっています。

 

 

ジャイール・ボルソナロ候補

ジャイール・ボルソナロ候補は元軍人で、現在は下院議員をしています。

ボルソナロ候補は粗野で過激な発言で広く世界中にしられています。

「おまえがなんでレイプされないかわかってるか?それはお前がレイプする価値のない女だからだ」とカメラの前で女性を罵ったり、同性愛者をクズ呼ばわりするなど、ボルソナロ候補は言いたい放題やります。

そんなことからついたあだ名が

「ブラジルのトランプ」

 

最初は泡まつ候補とみられていたボルソナロ候補でしたが、次第にその率直でストレートな姿勢が支持されるようになってきました。

とくに、ブラジルは長いこと左派政権の汚職に悩まされており、都市部住民やエリート層などを中心に左派政権への反対が強まっていました。

食肉大手JBSの米子会社でサルモネラ菌汚染~ブラジル政界汚職の中心企業

また近年、ブラジルは治安が急速に悪化していると言われ、そうした点から軍人や警察、治安機関などが左派政権に猛反発。

現地メディアの一部では、もしも左派政権が今度も誕生するようであれば、クーデターがおきるのではないか?とまで言われています。そのくらい酷い状況になっているそうです。

 

 

 

ボルソナロ候補の政策

ボルソナロ候補の政策は、簡単に言ってしまえば「小さな政府」路線です。

ボルソナロ候補の息子エドゥアルド・ボルソナロ氏はトランプ大統領の選挙戦略担当だったスティーブ・バノンと写った写真をツイートしており、政策的にもバノン氏の推奨する「小さい政府」路線を目指していることがみてとれます。

また、ボルソナロ候補は大統領になった際には経済学者パウロ・ゲジス氏( Paulo Guedes)を財務相に指名し、選挙戦でも同氏をそばにおいていました。

パウロ・ゲジス氏はシカゴ学派の学者とのことで、市場経済を強力に推進するとみられています。

民営化できるところは民営化し、コンパクトな政府になる、自由主義経済を推進する方針とのこと。

ただ、パウロ・ゲジス氏についてひとつ気になるのは、同氏が金融取引税を再導入しようとしていること、これは市場の期待に反するようにも思えます。

 

環境問題などに関しては、ボルソナロ氏は温暖化問題に懐疑的な論者との付き合いが指摘されています。

スティーブ・バノンとの繋がりもありますから、トランプ大統領とも同じ感覚を持っている可能性があります。この点、国営石油会社ペトロブラスにとっては有利かもしれません。

なおボルソナロ候補は、外資による一次産品、資源などの所有に関して制限を加えることを考えているとの報道もあります。しかし、この点に関しては左派政権ほどには問題にならないと思われます。なにより、そもそも現在でも国有化されている状態なので、ベネズエラのような問題にはならないでしょう。

 

 

 

 

ボルソナロ候補の支持層

ボルソナロ候補は、さきほどあげた治安要員、警察、軍隊などからの支持を固めていると言われています。

また政策が小さい政府寄りですから、都市部の住民、経済的に裕福な国民たち、エリート層などからは支持があります。

福音主義者でもあるボルソナロ候補はキリスト教的な価値観を非常に大切にしており、中絶などにも反対しているため、ブラジルはキリスト教徒が非常に多い国ですから、そういった層からの支持も多く集めていると言われています。

ほかにも、最近になって支持を表明したのは大豆などの農業団体です。自衛のための銃の所持をみとめることをボルソナロ候補が支持するとのことで、治安の悪化に悩んでいた大豆農家などはボルソナロ候補を支援しはじめているとのことです。

 

 

 

とりあえず、ボルソナロが勝っても、アダジが勝っても、連立協議は難しそう

ブラジルは小さな政党が乱立しています。

今回の総選挙では議会の多くが入れ替えになりましたが(2/3だっけかな?)、下院ではアダジ氏の支持政党である左派労働党PTが56議席、ボルソナロ氏の支持政党である社会自由党PSLは46議席でした。

こちらに図が載っていますが、いや、ちょっと酷いですね、この乱立ぶりは。

どちらが大統領になっても、ほんと色々大変だろうなと思います。

 

 


あとがき

というわけで、海外メディアが最初にボルソナロ候補について報道したころからすると、だいぶ風当たりが変わってきたなぁと思います。

自分は以前からボルソナロ候補に期待しており、それはこちらの記事でも書きました。

ブラジル大統領候補ジャイル・ボルソナロ氏の政策は案外悪くないんじゃね?

8月の記事ですが、当時は世界中のどこのメディアも、ボルソナロは泡沫候補、ろくでもない差別主義者、極端な人物でダメ。アウキミン推しって感じでした。

海外のメディアっていうのは、結局その程度だと思います。

日本の政治の報道を見ていても思いますが、かなりトンチンカンなことを伝えている記事が多い。

意見のひとつとして聞くことはいいですが、まじめに受け取っていたら大火傷します。

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なるべく、現地の人たちの声が聞こえるメディアを利用すべきです。

今回のブラジル大統領選挙に限らず、それを強く感じている次第です。

以上。