2018年10月8日 米国市況概況

 

 

昨晩月曜日のNY市場はダウとS&P、ラッセル2000が引けにかけて戻して横ばい圏、ナスダックが大きく売られた。

 

月曜日の中国株が大きく続落したことから世界経済減速に向けた懸念が台頭。

これが広範な銘柄の売りを誘い、昼頃にかけてハイテク株を中心に売られる展開となった。

ただこの時点でも生活必需品、公益、小売りなどはしっかりした動きとなっており、全体的に売られるというよりも、米国外の景気減速を懸念した銘柄に売りが集まる動きとなっていた。

その後、指数主導で買い戻しの動きとなり、引けてみればダウは前日比上昇、S&P500、ラッセル2000などもほぼ横ばい圏であった。

 

ぶっちゃけた話、この日に下げたのは情報通信と半導体株である。

ほかに、クレジットカード決済のビザVやマスターカードMA、決済機能のペイパルPYPLなどが下げ

ソフトウェアのアドビADBE、セールスフォースCRM、オートデスクADSKも弱い。

ゲームのアクティビジョンATVI、エレクトロニックアーツEAも安く

手術用機器や医療用機器のセクターも弱い。

 

つまり、簡単にいってしまうと「カッコ良い銘柄」が弱い展開。

逆に、古臭いコカ・コーラKO、ペプシコPEP、

食肉メーカーのタイソンTSN、ホーメルHRL

タバコのアルトリアMO、フィリップモリスPM

小売のウォルマートWMT、コストコCOST、ホームデポHD

公益セクターなどもつよかった。

 

 

というわけで、この日の相場は総売りではない。

景気後退を嫌気するような動きというより、単純に、割高に買われていた銘柄から割安な銘柄への移動だと思う。

 

情報技術はAmazon、Microsoft、Google、Apple、Netflixが売られる展開。

とくにGoogleは情報流出、セキュリティホールが存在することを公表せずに隠していたと伝えられており、これが今後あらゆる場面で影響してくる可能性があることには注意が必要。

 

この日の相場は、特定のセクターが大きく売られ、それ以外に流れる動き。

こうした動きが今後も継続するのか、それとも全体売りに繋がるのか。

そこはまだわからない。

合算出来高は69.3億株。ややエネルギーが減ってきている。