ドイツ政府、5Gインフラ調達からHuawei(ファーウェイ/華為技術)を排除か?~エリクソンとノキアには追い風

Pocket

ドイツ政府が5Gインフラ調達からHuawei(ファーウェイ/華為技術)を排除か?~エリクソン、ノキアには好都合だが~

 

 

ドイツ政府高官が、5Gインフラ調達からHuawei(ファーウェイ/華為技術)を排除する方針か?と各方面が伝えています。

Germany mulls 5G ban for Huawei and ZTE Total Telecom

German officials sound China alarm as 5G auctions loom ロイター

クリック!にほんブログ村 株ブログへクリック! クリック!   

 

理由としては、先に米国が中国製通信設備を排除したのと同じ理由で、「安全保障上の問題があるから」というもの。しかし、

「果たしてこれだけが理由なのか?」

という気がしますし、また

「果たしてWTOのルール的に問題はないのか?」

「中国との関係上問題にならないか?」

という点も気になります。

ちょっとみていきましょう。

 

 


安全保障を理由に米国はHuawei(ファーウェイ/華為技術)など中国製通信設備を排除

 

さきにアメリカでは、Huawei(ファーウェイ/華為技術)などの中国製通信設備を

「安全保障上の問題があるため排除する方針」

と伝えられています。

US senators reportedly warn Trudeau to ban Huawei on 5G ZDNET

US panel warns against government purchase of Chinese tech; 5G WRAL

次世代通信規格5G網の構築を中国企業に頼ることは、国の安全保障上の問題につながるというわけです。

今回のドイツによるHuawei(ファーウェイ/華為技術)排除は、こうしたものを見習ったものです。

 

 

 

WTOでは第21条において安全保障例外を規定。理屈的にはHuawei(ファーウェイ/華為技術)を排除できるが・・・

 

WTO世界貿易機関は自由貿易の推進を目的とした機関ですが、この規約のなかでも例外として、第21条で「安全保障のための例外」を規定しています。

これを根拠とすれば、Huawei(ファーウェイ/華為技術)の5G通信設備を排除することは可能でしょう。

ただし・・・

 

 

Huawei(ファーウェイ/華為技術)を排除すると、実質的にエリクソンとノキアの二社寡占になってしまう5G通信設備納入

 

もし仮にHuawei(ファーウェイ/華為技術)がドイツから(そして欧州からも?)排除されるとなると、実質的に5G通信設備の納入はフィンランドのノキアと、スウェーデンのエリクソンの二社の寡占状態になってしまいます。

(一応サムスン電子もありますが、規模的に小さいし、技術的にも未知数なところがあるかなと思います)

ノキアとエリクソンの二社寡占となれば、当然納入価格は跳ね上がるでしょうし、そうなれば通信大手にとってはコスト負担が痛い状態になります。

欧州の通信大手にとっては業績下押し要因になります。

また、ただでさえ遅れている欧州の5G構築へのスケジュールですが、さらに遅れることが予想されます。

このことは、欧州のハイテク、情報技術分野での地位低下に拍車をかけることに繋がりかねないのではないか、とも思います。

 

 

Huawei(ファーウェイ/華為技術)を排除することで中国市場へのアクセスも制限される・・・というのは杞憂かも

現在、中国は米国と米中貿易戦争の真っ最中であり、経済統計にもそれらの影響が反映され始めており、非常に苦しい時期にあります。

中国は代わりに欧州や日本に秋波を送っており、主に半導体分野などで高度な技術の導入を急いでいる最中です。

こうしたなかで仮にHuawei(ファーウェイ/華為技術)の設備納入を排除したとしても、中国側としては強く出られないはず。

今回のドイツ高官の提案は、あんがい摩擦も大きくならずにすんなり決まる可能性があるのではないか、と個人的にはみています。

 

 

もしHuawei(ファーウェイ/華為技術)の5G設備納入を欧州が排除したなら?

とりあえず、もしこのHuawei(ファーウェイ/華為技術)を5G設備導入から排除する動きが欧州全体に広がるのなら、

1.Huawei(ファーウェイ/華為技術)ふくむ、中国の通信、半導体関連銘柄にはネガティブ

2.欧州の通信事業者にもネガティブ(コスト上昇で)

3.ノキアとエリクソン、そしてもしかしたらサムスン電子にはポジティブ

といった感じになろうとかと思われます。

 

クリック!にほんブログ村 株ブログへクリック! クリック!    

とりあえず、今後の動向はまだ流動的です。

注視していきたいと思います。

以上です。