【2874】ヨコレイ(横浜冷凍)の業績と株価~大阪万博開催地「夢洲」に物流用地を所有
今回は大阪万博開催地「夢洲」に物流用地を所有している、食品販売業および倉庫業のヨコレイ(横浜冷凍)の業績と株価についてみていきます。
まずはヨコレイ(横浜冷凍)の会社説明からします。
ヨコレイ(横浜冷凍)とは?
ヨコレイ(横浜冷凍)は食品販売業と冷蔵倉庫業を行う横浜地盤の会社です。
ヨコレイ(横浜冷凍)の沿革
1948年 横浜冷凍企業株式会社設立
1962年 東証二部上場
1991年 東証一部上場
ヨコレイ(横浜冷凍)の食品販売事業
ヨコレイ(横浜冷凍)の食品販売業はおもに卸売で展開しています。
販売構成としては
- エビ・サケ・ホタテ、ウナギ、サバ、カニ、カレイなどの水産物7割強
- ポーク、チキンなど畜産品2割強
となっています。
ヨコレイ(横浜冷凍)は水産品の養殖なども行っていますが、コストが非常にかかっています。
ヨコレイ(横浜冷凍)の食品販売セグメントの売上高営業利益率は2%未満です。
これはヨコレイ(横浜冷凍)の食品販売業が商社機能中心であるためです。
ヨコレイ(横浜冷凍)の冷蔵倉庫業
ヨコレイ(横浜冷凍)の冷蔵倉庫業は営業利益率が20%程度であり、非常に高い利益率を誇っています。
水産品、畜産品、農産品、冷凍食品ほかを扱っていますが、ヨコレイ(横浜冷凍)の食品販売業(商社業)が買ってきた商品をおいているため、稼働率が大幅に低下するようなリスキーなビジネスにはなっていないようです。
ヨコレイ(横浜冷凍)は大阪万博の開催地、夢洲と、その隣の舞洲の土地を所有
ヨコレイ(横浜冷凍)は大阪万博の会場となる夢洲と、その隣の舞洲の土地を保有しています。
ヨコレイ(横浜冷凍)が夢洲の土地をいつから保有しているかはわかりませんが、夢洲物流センターが完成したのは2014年なので、それほど昔ではない可能性が高いと思います。
夢洲物流センターの土地は面積17097平米で8億2400万円
㎡単価は48195円 坪単価になおすと15万9324円です。
凄く安いですね。
仮に大阪万博やら、その後にカジノなどで開発されるとなれば、この価格の10倍は軽いように思います。低くても40倍くらい?
となると、320億円程度の価値になるということでしょうか。
ヨコレイ(横浜冷凍)の純資産は788億円程度なので、もし土地が値上がりするとしたら、結構インパクト大きいですね。
(実際には売れない可能性があります。大阪万博の開催予定図は物流関連施設を避けるように計画されているようにもみえます。)
ヨコレイ(横浜冷凍)の業績
ここからはヨコレイ(横浜冷凍)の業績についてみていきます。
(以下の記事は2018年11月25日に書きました)
ヨコレイ(横浜冷凍)の2018年Q4決算の業績
ヨコレイ(横浜冷凍)の2018年Q4決算の業績は上記の通り、売上8%増の一方で、営業利益以下が減少、一株当たり利益は59.63円と減少しています。
売上高営業利益率2.8%は、先ほども書いたようにヨコレイ(横浜冷凍)の食品販売業がどうしても商社的にならざるをえないことから仕方ありません。
また、自己資本当期純利益率4.6%、総資産経常利益率も3.0%と低いですが、これも倉庫業という装置産業には仕方ない部分があります。
とりあえず、ヨコレイ(横浜冷凍)の業績は緩慢に上昇傾向といった感じがします。
ヨコレイ(横浜冷凍)の株価 2018年11月25日
ヨコレイ(横浜冷凍)の株価はここもと全体の株式市場の動向に押されて下げてましたが、直近ではすでに大阪万博関連として物色する動きが出ていたような動きに見えます。
とりあえず、低成長銘柄に突然ボーナスが落ちてきた、みたいな感じでしょうか。
今回は以上です。
なお、上記は個人的な見解であり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。投資にあたっては自己責任でお願いいたします。