【JKS】ジンコソーラー(Jinko Solar)の業績と株価~世界最大のソーラーパネルメーカー~
今回は世界最大のソーラーパネルメーカー、中国のジンコソーラー(Jinko Solar)の業績と株価を見ていきます。
まずはジンコソーラー(Jinko Solar)の会社紹介から始めます。
ジンコソーラー(Jinko Solar)とは?
ジンコソーラー(Jinko Solar)は中国江西省上饒市と浙江省海寧市を中心に、世界に6つの生産拠点を持つ、世界最大のソーラーパネルメーカーです。
世界中の多くの地域でジンコソーラー(Jinko Solar)のパネルは利用されており、
ジンコソーラー(Jinko Solar)の高効率P型単結晶セル
ジンコソーラー(Jinko Solar)のP型単結晶セルが2018年5月9日に変換効率23.95%を実現
これは業界最高水準とのこと。
ジンコソーラー(Jinko Solar)はメガソーラーへの供給を拡大中
ジンコソーラー(Jinko Solar)はこうした高効率のソーラーパネルを大量に販売する体制をとっており、大規模なメガソーラー、ギガソーラープロジェクトへの販売でも世界的に有数の企業となっています。
米関税措置と中国政府の太陽光補助金削減で売られたジンコソーラー(Jinko Solar)
単結晶シリコンを利用したソーラーパネル業界の雄であるジンコソーラー(Jinko Solar)ですが、今年春先のトランプ政権による中国製ソーラーパネルに対する追加関税措置導入によって大きくうられました。
また、その後に中国政府による太陽光補助金削減措置も入ったことでジンコソーラー(Jinko Solar)株は大きく下落、大暴落となりました。
中国政府の太陽光補助金復活で買われ始めたジンコソーラー(Jinko Solar)
しかし、上記の流れがだいぶ変化してきています。
中国政府は冷え込む景気を下支えするためにインフラプロジェクトなどに多額の投資をすると表明しており、また、太陽光発電プロジェクトに対する補助金も復活することを確約しています。
これにより、ジンコソーラー(Jinko Solar)の株価もここもと大きく上昇に転じてきています。
11月12日の記事です→ 中国政府、太陽光発電を再び推進へ~13次5か年計画の目標は250~270GW
ジンコソーラー(Jinko Solar)の業績
ここからはジンコソーラー(Jinko Solar)の業績について、同社の会社資料や決算資料をもとにみていきます。
(この記事は2018年11月28日に書きました)
ジンコソーラー(Jinko Solar)の2018年Q3決算の業績
ジンコソーラー(Jinko Solar)の2018年Q3決算の業績は上記の通りになっています。
売上は前年同期に比べてやや増加
営業利益率は改善・・・とはいっても2.8%程度
純利益は1.7→28とかなり改善しました。
ジンコソーラー(Jinko Solar)の出荷量と供給能力
ジンコソーラー(Jinko Solar)の出荷量と供給能力は以下の通り。
ウェハー、セル、モジュールまで一貫して製造するジンコソーラー(Jinko Solar)ですが、すべてのポイントで生産規模を増やしています。
しかし、今年はとくにQ1、Q2において、上記のように米国の関税、中国の補助金削減の要因で大きく落ち込んできました。
そのなかで大幅増益を達成できたことは、市場に安心感を与えています。
ジンコソーラー(Jinko Solar)の株価 2018年11月27日
ジンコソーラー(Jinko Solar) JKS 日足株価
ジンコソーラー(Jinko Solar)の株価は先ほども書きました通り、非常にネガティブな市場環境を受けて大幅に暴落してきました。
ですが、ここにきてやや底打ちの兆しのようなものがでてきています。
とりあえず、非常にボラタイルな動きとなっているジンコソーラー(Jinko Solar)株。
果たして今後はどうなるでしょうか。
なお、上記はあくまでも個人的見解であり、特定のスタンスをお勧めするものではありません。投資にあたっては自己責任でおねがいたします。