【3193】鳥貴族の業績と株価
今回は焼鳥居酒屋「鳥貴族」の業績と株価についてみていきます。
まずは鳥貴族の会社説明から始めます。
鳥貴族とは?
鳥貴族は焼鳥を主体とした料理を提供する「じゃんぼ焼鳥 鳥貴族」を展開する居酒屋チェーンです。
鳥貴族社長・大倉忠司と関ジャニ∞大倉忠義は親子
鳥貴族の社長、大倉忠司は関ジャニ∞の大倉忠義の父親ということもあり、関西では抜群の知名度を誇っています。
鳥貴族は値上げしすぎて客離れ
鳥貴族は値上げしすぎて客離れを起こしました。
鳥貴族が値上げを発表した当時、メディアは
「鳥貴族は人気のある店だから値上げできる」
「これからは鳥貴族に倣って値上げすべき」
「デフレマインドは克服された」
「さすが鳥貴族ですね」
と煽ってヨイショしたものでしたが、その後、鳥貴族の業績は低迷。
メディアは手のひらを返したようにスルーしました。
ほんと無責任ですねw
(鳥貴族 決算資料より)
鳥貴族はフランチャイズ募集を停止
鳥貴族は現在フランチャイズ募集を停止しているようです。
品質を一定以上に保つためと言われています。
店舗で訓練した後に独立するか、既存のフランチャイズのみが店舗網を拡大できるそうです。
そんなわけで、フランチャイズ店舗の展開ペースが落ちています。
(鳥貴族決算資料 TCCはフランチャイズチェーン)
鳥貴族の株主優待
鳥貴族の株主優待は
100株~299株 年間2,000円相当のお食事ご優待券
(中間と期末にそれぞれ1,000円相当を送付)
300株~499株 年間6,000円相当のお食事ご優待券
(中間と期末にそれぞれ3,000円相当を送付)
500株以上 年間10,000円相当のお食事ご優待券
(中間と期末にそれぞれ5,000円相当を送付)
となっています。
2000円の株価なら500株分で100万円
1%程度の優待率ということになります。
鳥貴族の業績
ここからは鳥貴族の会社説明資料や決算資料をもとに業績を見ていきます
(以下は2018年12月11日に書きました)
鳥貴族の2018年Q1決算の業績
鳥貴族の2018年Q1業績は酷いものでした。
売上は伸びているのに利益が全然ついてこない。
繁盛するけれど貧乏状態、それが今の鳥貴族です。
似たような業態の店が他にいくつも出てきて(※1)、しかもそれらは価格を鳥貴族よりも低く設定しています。
※1・・・鳥二郎、鳥メロ、やきとりセンターなど
模倣しあうのが居酒屋の商売、うまくいってるビジネスがあったら真似されるのが常です。
鳥貴族の値上げはマージンを拡大させるためだったのでしょうが、そんなにマージンのある商売なら他社も参入します。
売上高は伸びていますが、販管費の伸びが異様なほど伸びています。
売上に比べて原価はあまり伸びていませんから、ここらへんは値上げの影響でしょうか。
鳥貴族の株価
鳥貴族 日足株価
鳥貴族の株価は2018年頭から大きく下落しています。
今の株価は、業績がフルに回復したとしてPER20倍程度、前期のEPSをもとにすればPER30~40倍でしょう。
個人的には、ちょっと高すぎるような気がしています。
とりあえず、これにて鳥貴族の短評を終わります。
なお、上記はあくまでも個人的見解であり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。
投資にあたっては自己責任で行っていただきますようお願いいたします。