イエメン和平協議はホデイダ(フダイダ)での停戦で合意

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イエメン和平協議はホデイダ(フダイダ)での停戦で合意

 

 

イエメン和平協議、ホデイダ(フダイダ)での停戦で合意

世界最悪の人道危機とも言われるイエメン内戦

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この和平協議が6日からスウェーデンのストックホルムで行われてきました。

このほど、ハディ暫定政府と反政府フーシ派とのあいだで一応の和平協議の進展があり、焦点となっていたホデイダ(フダイダ)での停戦と双方の撤退、双方の捕虜交換、タイズ市の人道回廊開設などの合意が得られたとのことです。

終戦には程遠い状況ですが、とりあえず一応の妥結にいたった今回の合意。

懸命に仲介にあたったマーティン・グリフィス国連事務総長イエメン担当特使(Mr. Martin Griffiths, Special Envoy of the United Nations Secretary-General for Yemen)とスウェーデン政府の努力は称賛に値するものだと思います。

 

 

紅海に面する都市ホデイダ(フダイダ)

イエメン第4の都市ホデイダ(フダイダ)は紅海に面する港湾都市。

ホデイダ(フダイダ)の名は15世紀には書物にその記述がのこり、オスマントルコ帝国時代には既に重要な都市だったことが示されていたとのこと。

 

 

反政府フーシ派がホデイダ(フダイダ)を占拠

2015年から始まるイエメン内戦では、サウジやUAEに支援された暫定政権側と、イランに支援された反政府フーシ派が激しく対立。

フーシ派はイランからの支援物資を得るために港湾を必要としていましたので、ホデイダ(フダイダ)に目をつけこれを占拠。

暫定政府側としても、フーシ派を排除するためにはこの補給路を断つことが一番とわかっていますから、ホデイダ(フダイダ)へ2018年に侵攻、大規模な戦闘に発展しました。

 

 

ホデイダ(フダイダ)での戦闘でWFPの倉庫が被害~医薬品、食料などの人道支援物資が届かない事態に

ホデイダ(フダイダ)での戦闘は国連食糧計画WFPの倉庫の周辺でも行われ、被害が発生。

また、支援物資の積み下ろしもできず、大規模な人道危機の発生に繋がってきたとのことです。

WFPによるとイエメン国内では飢餓が蔓延。

WHOによると、イエメンではコレラの感染が拡大、2017年時点で20万人感染、1300人死亡

20万人もの人々がコレラにかかるというのは、現代社会においてはちょっとアリエナイ水準なわけで・・・

イエメン、世界最悪のコレラ大発生 20万人感染

2800万人の国民のうち700万人が飢餓状態と2017年の記事には書かれていますが、ホデイダ(フダイダ)での戦闘が行われたのは2018年の夏から。

ここにきてさらなる飢餓が発生していることは疑いようのない事実であり、なるべく早い停戦合意が求められていました。

 


イエメン内戦について

 

今回のイエメン内戦は、アラブの春に始まるサレハ大統領の退陣とハディ副大統領の政権争いが発端になっています。

しかしその後は混とん。

ハディ副大統領が政権を奪取するものの、アラブの春の混乱に乗じてアンサール・アル・シャリーアの勢力が急速に拡大、

さらにはシーア派系フーシ派も自己主張を開始。

この混乱に乗じてサレハ元大統領も勢力回復をうかがいフーシ派と提携。

サウジはイランがケツ持ちしているフーシ勢力の増大を好まず、さらにはサウジ・イエメン戦争時代からの拡張政策の矛先でもあったことからイエメン内戦に介入するなど、混とんとしました。

なお、フーシ派の指導者セイン・バドルッディーン・フーシ師はサレハ大統領時代に殺されており、フーシ派はそもそもサレハとは仲がよろしくない。

大方の予想通り両者はうまくいかず、サレハは暗殺されてしまいました。

そして、現在の状況へ・・・

 

 

それぞれの勢力に理由はあるにせよ、巻き込まれる国民としては堪ったもんじゃないでしょう。

アメリカの議会内ではムハンマド皇太子の勢力が落ちた状況を見計らってイエメンへの介入をやめさせようとしている向きもあるようですが、そもそものイエメン内戦への介入目的が複合的すぎて色々難しい問題がある。

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中東は火薬庫にたとえられますが、まさにそのとおりです。

まずは今回の和平合意がしっかり履行されることを期待します。