中国石油化工(SINOPEC/シノペック)傘下の石油取引会社ユニペック(UNIPEC)で巨額損失発生か?~幹部二人が更迭される~

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中国石油化工(SINOPEC/シノペック)傘下の石油取引会社ユニペック(UNIPEC)で巨額損失発生か?

 

中国石油化工(SINOPEC/シノペック)傘下の石油取引会社ユニペック(UNIPEC)の幹部2人が辞任へ

中国のオイルメジャー3社の一角、中国石油化工(SINOPEC/シノペック)傘下の石油取引会社ユニペック(UNIPEC)の幹部二人が、巨額損失発生を理由に事実上の引責辞任に追い込まれました。

規模は数千億円規模に上るとの噂も流れており、ここもとの原油価格、LNG価格変動の凄まじさを実感させられる水準です。

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China’s Sinopec suspends top officials at trading arm

 

 

中国石油化工(SINOPEC/シノペック)傘下の石油取引会社ユニペック(UNIPEC)とは?

ユニペック(UNIPEC)とは、Sinopecの100%子会社で、国際的な原油取引を行っている中国最大の石油取引会社です。

China International United Petroleum & Chemicals Co.,Ltd. 略称UNIPECはイランやロシア、アメリカなどあらゆる国との取引をしています。

ここもとイランなどに対しては制裁措置が導入され、また米国からの輸入には関税制度が変更になり、国際価格は大幅に変動するなど、トレーディングの環境としては非常に危なっかしい状況にありました。

こうした中で大きく稼ぐトレーダーがいた一方、動きが鈍い(規模が大きすぎる)プレーヤーはUNIPECのように巨額損失を発生させてしまいました。

 

 

中国石油化工(SINOPEC)傘下のUNIPEC、損失発生は今年下半期?

報道によりますと、中国石油化工(SINOPEC)傘下のUNIPECで発生した損失は、長年にわたるものではなく、今年下半期に発生したもののようです。

また、不正行為の可能性などもみつかっていないとのこと。

思うに、イランへの制裁措置発動を予想してポジションを組んでいたのだとおもわれます。

原油が足りなくなる、調達できなければクビがとぶ、ちゃんと手当をしておかなければ・・・そう思ってポジションを組んだ可能性があります。

中国では昨年、天然ガスが枯渇して人々が寒さに震える事態に陥りました。

そうした状況を受け、政府は石油や天然ガスの調達部門に対して圧力をかけていました。

ですから、このトレーディング担当役員も、そういう命令に応じた部分はあるでしょう。

少なくとも忖度はしたと思います。

今回、それが裏目に出た形ではないか・・・という感じがします。


中国石油化工(SINOPEC)傘下のUNIPECの幹部二人がお気の毒すぎる件

共産党政府の要望を忖度して買い付けても、それで損失が発生したら詰め腹を切らされる・・・

もしも調達に失敗しても、たぶん詰め腹を切らされる・・・

今の中国は、こうした「行くも地獄、退くも地獄」な状況が産業、政策のあちこちにあります。

 

中国石油化工(SINOPEC)傘下のUNIPECの問題、似た状況は金融部門にも発生

こうした政府の発破にどう対応するか悩んでいるのは、産業部門だけではありません。

金融部門こそ、まさに今、政府との付き合い方に苦慮している一番の当事者でしょう。

政府は貸出姿勢を緩めて融資を拡大しろと国有銀行各行に指示を出していますが、すんなりと資金が流れていってはいません。

そうした背景には、この、「政府の言うことを聞けばいいというものでもない」という文化があると思います。

政府の役人は、「結局責任は現場にとらせればいい、自分たちは何の責任もとらない」・・・といった態度です。

官僚組織の肥大化問題は中国の歴史上何度も繰り返されてきたことであり、今回もたぶん同じ構図に陥ります。

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中国は、これをどうクリアしていくかが、今後の行方を左右すると思われます。

以上。