パウエル・プットへの期待はしすぎない方がいい~雇用は強く、古典的には引き締め方向が妥当~

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パウエル・プットへの期待はしすぎない方がいいハズ

 

 

パウエル・プットを期待しすぎるのは危険

1月4日、FRBのパウエル議長はイエレン前FRB議長、バーナンキ元FRB議長とパネルディスカッションを行いました。

この発言をディスカッション時の発言をパウエルプットと捉えて株価は上がったようですが・・・果たしてどうなんでしょうか。

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市場はパウエル・プットと捉えたパウエル議長の発言とは?

 

パウエル議長はパネルディスカッションのなかで

“listening sensitively to the message that markets are sending”

“With the muted inflation readings that we’ve seen, we will be patient as we watch to see how the economy evolves,”

“We will be prepared to adjust policy quickly and flexibly and to use all of our tools to support the economy should that be appropriate to keep the expansion on track,”

“there is no pre-set path for policy.”

と発言しました。

要するに

 

「市場の発するメッセージには注意しているよ」

「みるかぎりインフレは抑えられてるし、経済の展開の仕方を見るのに辛抱強くなれる」

「景気拡大の維持に適切とみれば、迅速かつ柔軟に政策を調整する準備ができている」

「政策にあらかじめ設定された道筋はない」

 

 

意訳もありますが、ご容赦を。

とりまパウエルの発言は毎度のごとく言い回しがくどいんです。

とくにふたつめ。

こういう言い方をするときは、人は得てして自信がないときです。

インフレが起きるかも、という恐れがパウエル議長の心のどこかに刺さっているとみて良いです。

そうした場合の逃げ道をあちこちに張った会見です。

ハッキリ言って小者感が漂ってます・・・

 

こうした発言を市場はパウエル・プットやってきた!と捉えたと言います。

本当でしょうか・・・たしかに利上げ時の断固とした態度からはかなりハト派よりにはなりましたが、単純に自信がなくなってきているだけじゃありませんか。

自分には、パウエル議長が日和見しているだけにみえます。

 

 

 

市場がパウエル・プットを騒ぐ一方で雇用統計は凄まじい数字に・・・

市場はパウエル・プットktkrなどと騒いでいますが、同日に出てきた12月の米雇用統計は恐ろしく強いです。

31.2万人雇用が増加

平均時給も3.2%と非常に高い伸びを示しています。

失業率は3.9%と前月から0.2%ポイント上昇しましたが、これはより良い賃金を求めて離職があったからでしょう。

この賃金上昇率は、FRBに利下げを促すには高すぎます。

これで仮に利下げするとしたらLTCM破綻のとき以来、20年ちょっとぶりに、雇用が良いのに利下げした状況となってしまいます。

 

 

 

パウエル・プットが仮に行われれば、LTCM破綻時のグリーンスパン・プットでITバブルに突入したことの反省がいかされなかったことに・・・

もしもパウエル・プットが仮にあるなら、それは過去の経験が活かされなかったということになります。

過去の経験とは、つまりLTCMショック時のグリーンスパン・プットと、その後のITバブルの発生です。

はたしてFRBはそんなことをするでしょうか。

 

 

需要超過環境でパウエルプットに期待する人々・・・

現在は需要と供給側が均衡してきて、むしろ需要の方が上回っているはず。

この状況では、パウエルプットをする意味がない。

むしろそうすることで、雇用情勢が今よりもさらに堅調になれば、インフレの芽は育ってしまいます。

マージン圧迫されて業績悪化するのがセオリーで、そんな危ないことをするでしょうか。

もちろん、雇用統計はデータが古い、現状では変化している可能性を指摘する人もいるでしょうが・・・

仮にそうだとしても、パウエルがそんなフォワードすぎるところを眺めて政策を打てるほど有能ではないと思います。

 

 

パウエル・プットはやりたくないパウエル議長

とりあえず、自分はパウエル議長のことは就任当初からイケすかん奴だと思っていましたが

今回の件に関しては、たしかにパウエル議長はコミュニケーション不足ではありますが、理屈的にはそう間違ったことをしたわけじゃないと思います。

 

とりあえず、パウエル議長は今後も市場との対話にはかなり苦労するはず。

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それは、市場が求めるものと、パウエル議長が求めるものとに乖離があるからでしょう。

市場はいずれそのことに気づく、そんな気がします。

以上です。