アップルがiPhone XS,XS Max,XRの生産をさらに10%カットへ~Apple株価は織り込み済みという反応

アップルがiPhone XS,XS Max,XR生産をさらに10%カットへ

 

アップルがさらにiPhone XS,XS Max,XRを10%カットへ

アップルは、昨年秋に販売し始めたばかりの新型iPhoneの生産委託をさらに10%程度カットすると伝えられています。

Apple is reportedly cutting iPhone production by 10% between …

すでにサプライヤーにはこのことを通達済みとされ、アップルの業績悪化が際立ってきています。

 

 

iPhone販売台数予測を4700~4800万台から4000万~4300万台に引き下げ

大手調査会社によるとiPhone販売台数の予測を4700~4800万台から4000万~4300万台に引き下げたとのこと。

10%削減と言っていますが、実際に4800万⇒4000万なら16.6%減少です。

かなり大きな減少率となります。

プロダクトミックスにもよりますが、台数だけでなく収益も同規模で落ち込むとなると、ボトムは相当落ち込むことが想定されます。

ざっくりいうと、アップルの売上2656億ドル、営業利益は709億ドルです。

営業利益率は26.7%

ざっくりとした計算でいくと、売上10%後半の下落になった場合、営業利益はたぶん半分程度よりややマシくらいになります。

バリュエーションでいうと、PER20倍前後になるでしょうか。

まぁ、妥当といえるかもしれませんが、今後もこの調子の経営を続けるなら、投資家は離れるかもしれないな、と感じます。

 

 

なお、Appleの株価はiPhone XS,XS Max,XRの生産減の報道を受けても上昇しています。

この程度の売り上げ減少は想定内、ということでしょう。

今日はDRAMのマイクロンや、半導体製造装置のAMAT、LRCX、KLACなども上昇しています。

ストレージのWDC、STXも上昇しています。

次の下落局面を、Apple株主導で見ることはできないと思います。

以上です。