ノロウイルス除去養殖牡蠣『ゼネラル・オイスター』(旧ヒューマンウェブ)に中国大手ネット企業が接触
牡蠣養殖&オイスターバー展開の『ゼネラル・オイスター』(旧ヒューマンウェブ)に中国企業が接触
ノロウイルスにあたらない牡蠣を養殖し販売している『ゼネラル・オイスター』に中国企業が接触しているとブルームバーグが伝えています。
この中国系企業のなかには大手インターネット企業も含まれているとのこと。
これが好感されて、同社の株価は150円高の1120円、15.46%上昇しました。
ノロウイルスにあたらない牡蠣を浄化し、オイスターバーで提供する『ゼネラル・オイスター』
『ゼネラル・オイスター』の強みは、ノロウイルスにあたらない牡蠣を浄化する技術を確立したこと。
しかも、ノロウイルスにあたらないようにプランクトンの与え方に工夫をしつつ、牡蠣を痩せさせてしまわず、しっかりとした味、香り、ボリュームを備えた牡蠣を浄化する技術を生み出したことに、『ゼネラル・オイスター』の強みはあります。
この牡蠣の浄化技術には海洋深層水が使われているとのこと。
富山県の入善町沖合の海洋深層水を利用しているとされ、おいしくて、それでいて安全な牡蠣の浄化を実現しました。
(さらに現在、沖縄でまったく最初からノロウイルスを一切排除した陸上の環境で牡蠣養殖する技術を確立したとのことです)
ガンボ・オイスターバーなどを展開する『ゼネラル・オイスター』
『ゼネラル・オイスター』は、この安全な牡蠣を利用して生牡蠣を提供するオイスターバーを各地に展開。
一時は飛ぶ鳥を落とす勢いで、ガイアの夜明けなどのような番組でも取り上げられたりしました。
しかし、ガイアの呪いというのはテキメンでして、『ゼネラル・オイスター』(当時はヒューマンウェブという社名)は直後に経営上の課題に直面。
当時、生牡蠣よりも安い価格で牡蠣を食べさせるカキ小屋業態が流行ったことで、『ゼネラル・オイスター』の業績は悪化。
いっきに債務超過に陥ることになり、株価も最高値の1/5以下にまで落ち込んでしまいました。
高級レストランや『うかい』、海外ホテルチェーンなどに卸しはじめた『ゼネラル・オイスター』
自社でのレストラン展開などはリスクが高いとみた『ゼネラル・オイスター』は、その後、他社レストランなどに浄化した牡蠣の販売を展開。
うかいを始めとして様々なレストラン、ホテルなどに採用されたことで、ようやく業績的には一息ついてきた、といったところだったようです。
中国への輸出をはじめた『ゼネラル・オイスター』
最近では、『ゼネラル・オイスター』は中国への牡蠣輸出も行い始めていたとのこと。
この中国での展開が中華系富裕層の目に留まって、今回の出資や買収の話につながったようです。
報道によると、この買収を検討している企業の中には大手のインターネット企業もあるとのこと。
詳しいことは伝わっていませんが、もしかすると、もしかするかな、、、という気がします。
『ゼネラル・オイスター』を買収or出資しようとしているのは、アリババ?JD.com(京東)?
思うに、インターネット企業が『ゼネラル・オイスター』を買収するとするなら、自社の販売サイトで扱うことが前提になると思われます。
とくに、自社で生鮮などを販売する企業
ニューリテールなどの標語で生鮮小売りに乗り出しているアリババなどが『ゼネラル・オイスター』に食指を伸ばしているのではないか?
もしくはその真似をしようとしているJD.comなどではないか?
という気がします。
もちろん、実際にどうだかはわかりませんが、『ゼネラル・オイスター』を買収して一番利益を生み出すために利用しやすいのは、そういったところだと思われます。
『ゼネラル・オイスター』の扱う牡蠣は、世界共通の食材
『ゼネラル・オイスター』が売る牡蠣は、全世界で料理に利用される食材です。
中華料理にはオイスターソースも使われれるように、中国人も牡蠣は利用します。
彼らは一般的には火を通して牡蠣を食しますが、生で食べられる牡蠣というのは、ひとつの武器になると思います。
自分は大阪の某高級レストランで牡蠣にあたったことがあります。
非常においしくて、幸せな気分で帰ったのに、翌日東京に新幹線で移動して、ホテルにチェックインしたあたりから、猛烈にキました。
とても懐かしい思い出です。
もしあのとき大阪の某レストランで食したのが『ゼネラル・オイスター』の牡蠣だったら、オフパコたのしめたのに・・・という後悔はつきまとっています。
とりあえず、そんなわけで牡蠣にはちょっとした恨みがあります。
『ゼネラル・オイスター』の牡蠣には、そんなリスクをなくせる魅力があります。
ぜひ、頑張ってほしいものです。
以上。