【6501】日立製作所の業績と株価

【6501】日立製作所の業績と株価

今回は総合電機大手の日立製作所の業績と株価についてみていきます。

まずは日立の会社説明から始めましょう。


日立製作所とは?

日立製作所は日本の総合電機メーカーであり、日立グループの中核企業です。

日本国内では有数の巨大企業グループであり、世界的にみてもそこそこ大きな企業です。

かつては博士号取得者の在籍数が一番多い企業と言われていた時期もあります。

しかし、以前よりシェアトップ事業の少なさが指摘されており、現在、日立製作所は事業の選択と集中を進めている最中となっています。

 

日立製作所の事業

日立製作所の事業は、

  • 情報通信・・・SI事業、通信ネットワーク
  • 社会産業・・・鉄道、産業機器、電力・エネルギー事業、昇降機、Lumada、永大機電、ビルシステム、水ビジネス
  • 電子装置・・・日立ハイテクノロジーズ、ヘルスケア、医療用分析装置、半導体製造装置
  • 建設機械・・・日立建機、建設機器、鉱山機器
  • 高機能材料・・・日立化成、日立金属、三徳、タイストレージバッテリー、磁石、特殊鋼など
  • オートモティブ・・・電動パワステなど
  • 生活エコ・・・家電事業など
  • その他

となっています。

 

日立製作所の沿革

1906年 東京電燈(東京電力)の小平浪平が久原鉱業所(現:JXTG)日立鉱山に入社

1910年 日本初の5馬力誘導電動機を製作

1911年 小平浪平が日立鉱山日立製作所をつくる

1920年 日立製作所として完全独立

1924年 電気機関車ED15製造

1926年 扇風機30台をアメリカに輸出

1927年 エレベーターを製造。電気冷蔵庫を開発。

1958年 ポータブルラジオ開発

1959年 トランジスタ計算機HITAC 301開発、鉄道座席予約システムMARS1を製作

1961年 全自動洗濯機開発

1964年 東京モノレール車輛製造

1970年 列車運行管理システムPTC、新幹線運行管理システムCOMTRAC開発

1977年 新型転換炉ふげん竣工

などなど面倒なのであとは社史みてください。


 

日立製作所の業績

ここからは日立製作所の業績について決算資料などをもとにみていきます。

(以下は2019年1月27日に書きました)

 

日立製作所の2018年Q2決算の業績

日立製作所2018年Q2決算は売上、利益ともにそこそこ堅調に推移。

 

日立製作所の2018年Q2決算のセグメント別業績

鉄道システム事業が欧州で売上を伸ばしており、社会産業が堅調。ただ、利益率は5%台に留まる。

建設機械はアジア、北米、中国で堅調

オートモティブは北米で減少、日産の影響か。2%台の利益率はさすがに酷い。

生活・エコシステムも軟調

 

日立製作所の2018年Q2決算~地域別売上

国内売上比率が47%にまで低下。

近年力を入れる鉄道事業の影響で欧州の伸びが高い。

以上。