【7238】曙ブレーキ工業が事業再生ADRを申請~倒産の可能性も?

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【7238】曙ブレーキ工業が事業再生ADRを申請するが~倒産・破綻の影せまる?

 

曙ブレーキ工業が事業再生ADRを申請へ~うまくいかなければ事実上の倒産へ

自動車および鉄道用ブレーキ大手、曙ブレーキ工業に倒産の影が迫っています。

曙ブレーキ工業は北米事業の不振により資金繰りが悪化

1月29日、私的整理のひとつ事業再生ADRを申請したということです。

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これにより、取引金融機関に対して借入金元本の返済一時猶予を求める他、6月までに事業再生計画を取りまとめる方針とのことです。

今回はそんな曙ブレーキ工業について、決算説明資料などをもとに見ていこうと思います。

 

 

曙ブレーキ工業のキャッシュフローには事業再生ADRに至る兆候も・・・

曙ブレーキ工業の2018年Q2のキャッシュフロー計算書を見てみましょう。

これをみると、特徴的なことに気づきます。

昨年までは綺麗に借り換えができていた長期借入金ですが、今期は借り入れができていません。

その代わりに、短期借入と社債発行で調達しています。

取引先金融機関は、同社の財務に懸念を示していた可能性があるのではないか、と個人的には見ています。

 

 

 

曙ブレーキ工業の2018年Q2決算の業績

曙ブレーキ工業の2018年Q2決算は対前年比で売上7.1%減、営業利益43.3%減という非常に厳しいものでした。

自己資本比率は14.0%しかなく、過小資本で事業運営にも支障をきたしている状況です。

 

 

 

 

曙ブレーキ工業の北米事業・日本事業業績が大幅な悪化

曙ブレーキ工業に関しては2018年Q2決算で北米、日本事業の悪化がみてとれます。

前年同期との比較では、

国内 売上14億円減 営業利益15億円減 営業利益0

北米 売上117億円減 営業利益9億円減 営業利益3億円

となっており、売上高営業利益率は1%割れ

非常に厳しいものとなっています。

 

 

曙ブレーキ工業の中国事業がQ3から急激に悪化か?

中国では自動車生産がQ3あたりから急激に落ち込んでいます。

曙ブレーキ工業の2018年Q2業績をみると、営業利益の稼ぎ頭は中国とインドネシアになっています。

これがQ3で大変調をきたしてきている可能性があります。

もうすぐ発表される曙ブレーキ工業の2018年Q3決算には注目でしょう。

 

 

曙ブレーキ工業、アジア以外は実質倒産状態

曙ブレーキ工業の業績推移をみてビックリしました・・・

これ、ほとんどの地域でビジネスが成り立っていないに等しいです。

アジア以外の地域では、すべて倒産していてもおかしくない。

たぶん、北米と日本は開発拠点があり、アジアにはない、という事情で営業利益率がちがうのでしょうが、それにしても酷い。

 

曙ブレーキ工業は北米事業が落ち込めば倒産確率拡大へ

曙ブレーキ工業の売上の半分は北米です。

北米というかアメリカです。

メキシコなどへの生産移管が遅れており、かなり高コストの生産を強いられています。

現在、米国は自国鉄鋼産業を保護するために他国からの鋼材輸入に高関税を課しており、これが原材料高にも繋がっています。

 

 

曙ブレーキ工業は対GM向け売上が多い~特定顧客向け多く倒産リスク増大?

曙ブレーキ工業ですが、対GM向け売上が27%と圧倒的に多い。

その次が日産、トヨタ、ホンダ。

トヨタはまだいいとして、GMと日産の購買がかなりキツいのは周知の事実。

実際、曙ブレーキ工業は北米事業でほとんど利益を出していません。

 

 

 

EV化で曙ブレーキ工業のブレーキパッドはいらなくなる?技術開発に遅れれば倒産のリスクも?

EV化が進めば、基本的にブレーキは電気制動が中心になるでしょう。

もちろん、電車でも摩擦ブレーキは使われていますから、EVになっても旧来型の摩擦ブレーキは利用されるでしょうが、しかし今より簡易な、補助的な方向に向かうと思われます。

また技術が進歩するにつれて、回生ブレーキ、発電ブレーキの比率は増していくでしょうから、そういった分野で技術開発に遅れれば倒産するリスクが非常に高まります。

また、仮に発電ブレーキを曙ブレーキ工業が開発して採用されたとしても(個人的には疑問ですが)、利益率の高いブレーキパッドが売れなくなることは現実であり、いろいろと悩ましい問題があります。

 

とりあえず、そんな感じでいろいろ煮詰まってきている曙ブレーキ工業。

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巷では北米のせいにする論調が多いようですが、個人的には中国が注目だと思っています。

まぁ、どうなることやらという感じですね。

以上です。