米司法省がファーウェイを起訴~T-mobileの『Tappy/タッピー』の写真を撮ったことなどが理由だが、動画はYoutubeに載ってる件・・・~

米司法省がファーウェイを起訴~T-mobileのロボットTappy/タッピーの写真撮影や、イランとの取引関係を隠していたことなどが理由

 

 

米司法省がファーウェイを正式に起訴~Tappy/タッピーの撮影などがスパイにあたるとの判断

DOJ charges Huawei with fraud, seeks extradition of CFO

米司法省が中国の通信機器大手ファーウェイを正式に起訴しました。

容疑内容はさまざまです。

アメリカがイランに対して経済制裁を科しているのに、イランと取引しているスカイコム社とファーウェイとの関係を偽って米国政府や米国銀行に報告していた件がひとつ。

また、スマホの耐久性テストに使われるTmobileのTappyというロボットの写真を撮影したことがひとつ。

司法妨害や通信詐欺の罪にも問うているようです。

 

 

じつはタッピー(Tappy)の動画はYoutubeにアップロードされている件

じつは、今回のファーウェイ起訴の根拠となったタッピー(Tappy)ですが、T-mobile自身によってYoutubeに動画がアップロードされています。

 

たしかに便利そうなロボットです。

これはテスト環境には必須でしょう。

しかしファーウェイはT-mobileにとって競合他社ではないし、写真をとった理由も、取引先との技術環境の共有だった可能性もある。

そりゃ、法的に問題のある行為ですが、果たしてT-mobile側としてもシビアに技術を見せないでいるような状態だったのかは疑問です。

なにより、こんな動画をアップロードしていますし。

しかも2012年の段階ですから、かなり昔です。

 

 

米政府はファーウェイ製品にはバックドアがあると散々騒いでおきながら、起訴内容はタッピー(Tappy)ロボットの撮影のみ

米司法省は、ファーウェイの企業としての行動について、なにか違法なものはないかとこの60日間ひたすら探したと思います。

しかし、違法性をこじつけられるのはこのTappyロボットの写真撮影と、スカイコム社との関係性の部分だけ。

そもそもにおいて、イランへの経済制裁はアメリカ独自のものなので、中国企業であるファーウェイがアメリカに追随する必要はないはず。

さりとて、ファーウェイとしては米国とも取引したいですから、ファーウェイ本体とは別ユニットでの取引を継続しようとしたのでしょう。

その資本関係、取締役関係をきちんと報告していなかったというのは、確かに問題があると思われます。

 

しかし、タッピーロボット(Tappy)に関しては・・・どうなんでしょうね。

動画を2012年からアップロードしているようですが、この映像以上の情報が写真には写りこんでいるのでしょうか。

どうも腑に落ちないものがあります。

とりあえず、なんでもいいからファーウェイの勢いを削ぎたいというアメリカ側の意思だけは感じられる今回の起訴。

どういう方向に向かうのか、たのしみであります。

以上。