インスティネット(Instinet)減損よりも深刻な問題~野村ホールディングスに待ち受ける未来

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インスティネット(Instinet)減損よりも深刻な問題~野村ホールディングスに待ち受ける未来

 

野村ホールディングスが約1000億円の赤字転落~インスティネット(Instinet)買収の「のれん減損」で

国内証券最大手、野村ホールディングスが巨額赤字に沈みました。

原因は2007年に12億ドルで買収したインスティネット(Instinet)の「のれん減損」。

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株式売買の執行業務を中心にする企業ですが、この業界には他社も参入してきており手数料競争が激化。

今後、インスティネット(Instinet)買収時に期待された収益の達成は難しいとのことで、のれんの減損損失を計上することになりました。

なお、同時に買収したリーマンブラザーズの減損も行ったことで4~12月期の最終赤字は1012億円となっています。

 

野村ホールディングスによるインスティネット(Instinet)買収はそもそもが高すぎた

ぶっちゃけた話、インスティネット(Instinet)の買収にしても、リーマンの買収にしても、当時から「高すぎる」という声は多かったように思います。

当時の空気感はよく覚えていませんが、アメリカでアーキペラゴとNYSE、ナスダックとインスティネット(Instinet)がいっしょになる一方で、日本ではようやくPTSや私設取引システムが承認され参入が始まったころだったと思います。

野村がインスティネット(Instinet)を買収した時期には、カブドットコムやマネックス、SBIジャパンネクスト、松井、大和などがこぞって日本のPTS市場に参入しました。

それらのうちには機関投資家向けのシステムとして、将来的にToSTNeTの代替手段になることを公言するところもありました。

非常に競争が激化するのはみえてましたから、ジャパンクロッシングにそこまでの優位性があるかどうかは疑問でしたし、そもそもジャパンクロッシングがそういったToSTNeTの代替になろうと野心を持っているのかすら微妙な時期でした。

ほとんどの人は、いつかは減損になるのではないか、とみていたように思います。

少なくとも自分の周りではそうでした。

 

その後のインスティネットを見れば、その時の懸念が大方あたっていたのではないかと思います。

ぶっちゃけ、いまなぜこのタイミングで減損したのかはわかりません。

野村ホールディングスは決算の中で、

「ホールセール部門全体の収益力低下を受けて」

と説明していますが、インスティネットは自社のホールセール部門だけが使うものとして買収していないでしょう。

内部クロッシングだけを考えて買収していなかったはず。

どう考えてもこの説明では納得できません。

きっと別の意図がありますが、よくわかりません。

とりあえず、もっと早く減損をやっておくべきだったと思います。

・・・が、まぁそれはおいておくとして。

 

 

インスティネット(Instinet)は問題の核心ではない?~野村ホールディングスにおける一番の問題は・・・

しかし、インスティネット(Instinet)は問題の核心ではない、と個人的には思います。

より重要なのは、ここもと一気に進み始めた国内証券会社の営業力の低下と、ぜんぜん上がってこない(むしろ縮小している)ホールセール部門でしょう。

以下に決算短信から抜粋した数字を載せます。

とくに前者の営業部門の稼ぎはまったくポジティブなネタがない。

2009年4月からの四半期の水準をも下回る営業収益であり、それでいてコストは当時よりも高い。

リテール重視というトンチンカンな方向に舵を切った当時の経営陣を恨むしかありませんが、今後これはリストラ必至とみて良いと思います。

 

ホールセールもまったく上向く雰囲気がない。

アセマネも地味にずっと同じような水準ではいつくばってます。

ぶっちゃけたはなし野村ホールディングスの経営陣は

インスティネット(Instinet)の赤字で本業のヤバさを誤魔化したいだけじゃないのか

 

とすら感じます。

そこまでいくとちょっと穿った見方すぎるかもしれませんが、とりあえず、この調子でいくと野村ホールディングスは数年以内に大規模なリストラが必至とみて良いと思います。

どうみても、終わってます。

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関連⇒【8604】野村ホールディングス(野村証券)の業績と株価

以上。