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米国株ETF【VTI】バンガード・トータル・ストック・マーケット~米国株時価総額の99%をカバー

バンガード・トータル・ストック・マーケット(VTI)は時価総額の99%をカバーする米国株ETF

 

今回は、米国株式市場全銘柄の時価総額の99%をカバーする米国株ETF、バンガード・トータル・ストック・マーケット(Vanguard Total Stock Market / VTI)についてみていきます。

 


と、その前に、ETFについて説明します。

 

ETFとは何?

 

ETFとは上場投資信託のこと。

株式市場に上場している投資信託のことを言います。

ETFは株式市場で売買できますから、銀行窓口や証券会社の担当などに電話して売買する投資信託と違って、売買手数料が安いことがメリットです。

また、ETFの多くは信託報酬が非常に安く設定されています。

信託報酬が安く設定されているということは、保有し続けても手数料負けになりにくいということ。

今回紹介するVTIも信託報酬は0.04%に設定されていて、100万円の投資で400円程度となっています。

なお、上場投資信託ETFにはインデックスファンドが多いことも特徴です。

インデックスファンドというのは、ある指数、あるセクターに機械的に投資をするというもの。

つまり、委託した運用者による巧拙がでにくく、ETFを売買するあなたの判断がより損益に直結しやすい金融商品ということになります。

なお、投資の神様と崇められるウォーレン・バフェットもETF投資が初心者にオススメと言っています。

バフェットは自分の妻にもS&P500指数型のETFを勧めているらしいです。

そのくらい、ETFは人気の投資先となっています。

 

 


VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケット)とは?

 

米国株ETFにはさまざまな種類がありますが、VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケット)は米国株にまるごと投資をする上場投資信託になります。

VTIが対象とするベンチマークはCRSP US Total Market Indexで対象銘柄は3574銘柄

VTIの投資先はこれにやや加えて3656銘柄となっています。(2018年8月31日現在)

 

 

VTIの投資対象は以下のようになっています。

  【VTI】Total Stock Market ETF CRSP US Total Market Index (Benchmark)
as of 08/31/2018 as of 08/31/2018
Basic Materials 2.40% 2.40%
Consumer Goods 7.60% 7.60%
Consumer Services 13.50% 13.50%
Financials 19.70% 19.70%
Health Care 13.30% 13.30%
Industrials 13.00% 13.00%
Oil & Gas 5.60% 5.60%
Technology 20.40% 20.40%
Telecommunications 1.80% 1.80%
Utilities 2.70% 2.70%

アメリカ株式市場に丸ごと投資する米国株ETFのVTIの投資先は、やはりテクノロジーセクター、金融セクターの比率が多くなっています。

 

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケット)による月間投資先上位10社は以下のようになっています。

Month-end 10 largest holdings
(18.90% of total net assets) as of 08/31/2018

1 Apple Inc.
2 Microsoft Corp.
3 Amazon.com Inc.
4 Alphabet Inc.
5 Facebook Inc.
6 Berkshire Hathaway Inc.
7 JPMorgan Chase & Co.
8 Johnson & Johnson
9 Exxon Mobil Corp.
10 Bank of America Corp.

上位銘柄は米国株の時価総額10位までと同じようになっています。

 

なお、同様のインデックス型米国株ETFにSPY、IVV、VOOなどがあります。

SPYは一番古いS&P500指数連動ETF~米国株ETFの先駆け的存在

バフェットもおすすめするVOOは経費率最安のS&P500指数連動ETF

IVVは経費率最安水準のS&P500指数連動ETF

 

これらSPY、IVV、VOOがカバーしているのはS&P500種株価指数銘柄+αであり、だいたい505社程度となっています。時価総額カバー率はだいたい80%程度であり、米国の大企業を中心とした構成となっています。

 

これに対してVTI(バンガード・トータル・ストック・マーケット)は先ほども書きました通り3656社となっており、中型、小型銘柄までまんべんなく投資対象にしていることが特徴です。

VTIのカバーする銘柄比率は米国株全時価総額の99%にのぼり、まさに米国市場をまるごと買うような米国株ETFとなっています。

 

 

 

VTIの価格推移

 

ここでVTIの株価推移をみてみましょう。

 

VTI 株価 週足

 

VTI 株価 日足

 

 

VTIの株価はアメリカ株全体の動きを表します。

直近落ちていますが、これも米国株市場全体をうつした動きです。

 

 

 

VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケット)とS&P型のインデックスファンドVOOを比較してみましょう。

VTIとVOOではほぼほぼ成績に差はなし、という結果になりました。

若干、VTIの方が上回っているかな?という程度ですね。

 

 

 

個人的には、この程度の誤差であれば売買代金が大きいほうをお勧めします。

つまりVTIよりもVOOの方がいいと思います。

たしかにS&P500指数の銘柄入れ替えのたびにVOOの方が悪いパフォーマンスを出しそうですが、実際にはそこまで大きな影響は出ていません。

若干ではありますがVTIの方が上回っていることもありますので、あとは好みの問題だと思います。

 

以上。