ブラジル大統領選候補者ボルソナロ氏が遊説中に刺されて重体。ブラジルレアルは対ドルで上昇、株価指数ボベスパも上昇
ブラジル大統領選候補者で現在支持率トップのジャイール・ボルソナロ氏が選挙遊説中に腹部を刃物で刺されて重体とのことです。
Brazil Presidential Candidate Jair Bolsonaro in Intensive Care After …
かなり大きな刃物で刺されたようで、ボルソナロ氏の傷は肺、肝臓、腸に達していたとのこと。
出血も酷く、瀕死の重体だったようですが、現在はボルソナロ氏の容態は安定しているとのことです。
ボルソナロ氏を巡っては、主要メディアの多くは彼の過激な言動を引き合いにだし、極右のポピュリズム候補者というレッテルを貼っています。
しかし、以前の記事でも書きましたが、ボルソナロ候補の実際の政策をみると非常に市場フレンドリーなものとなっており、少なくとも市場が嫌がるようなないようではないはずです。
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今回、ボルソナロ候補が暗殺未遂にあったことで、仮にボルソナロ候補が復帰すれば同氏に支持が集まり、そうでなくとも同じような政策を主張するアルキミン前サンパウロ州知事に追い風では?との現地の分析が出ているようです。
つまり、どちらにしても前政権までの左派バラマキ型政策はなくなるだろうとの見通しのようです。
このような見通しを背景にしてなのか、ボルソナロ候補が刺されたと伝えられたあとに株価指数ボベスパと為替のブラジルレアルの対ドル相場はどちらも上昇に転じました。
ボベスパ指数/BOVESPA指数 5分足
USD/BRL 米ドル/ブラジルレアル 5分足
まったく酷い話だと思いますが・・・とりあえず左派にならなければ市場は万歳、みたいな雰囲気が漂っています。
というか、今回の一件で今までボルソナロ候補のことを
「単なるポピュリストで極右の経済オンチ」
みたいに報じてきた外国メディアは考えを改めたもよう。
たしかにボルソナロ氏は軍人出身ですし、同性愛者や貧困層への侮辱的な発言は行ってきましたが、間違っても単純なポピュリストではありません。
バラマキはやらないでしょう。
また、トラック労組などの左派的な連中へも締め付けを厳しくしてくれそうですし、国有資産も民営化してくれそう。
個人的には、ボルソナロ候補はすっごく市場にとって魅力的だと思います。
市場フレンドリーな政策をバシバシ打ち出していますし、欧米資本にとってこんなにいい候補も珍しいんじゃないかと思ってきましたが・・・ようやくそのことに目が向いたようで、なによりだと思います。
アルキミンと違って汚職の可能性が少ないですし、軍部の支持のあるボルソナロ候補は間違いなく有力だと思います。
早期の復帰をお祈りしております。