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中国のパスポート保有率はまだ5%!?空港ビジネスはおいしいかも?

こんにちは、中卒くんです。

今日は待ちに待った土曜日です。

土曜日は、おいらにとって安息日です。

そんなわけで、twitterをぶらぶら眺めていたら、こんなtweetをみつけました

 

 

え?

中国人のパスポート取得率5%?

そんなに低いんですか???

日本にいっぱい中国人きてますし、爆買いしまくってるじゃないですか?

 

 

てなわけで、「中国 パスポート 取得率」をGoogleさんで検索してみましたところ・・・

 

中国人の海外旅行、「爆発的増加」は今後も持続

中国の総人口約13億6000万人におけるパスポート保有率は5%足らず約6800万人(東洋証券)

The Chinese Tourist Boom中国人のパスポート保有率はいまだ4%に過ぎない(Goldman Sachs)

 

数字にそれぞれ違いはありますが、確かに4~5%程度のようです。

日本のパスポート取得率が24%程度(昔はもっと高かったんです。)、アメリカが35%程度ですので、これはあまりにも低い数字です。

ちなみに、イギリスは60%、カナダは70%くらいです。ここらへんはお国柄が出ますね。

 


 

一人あたり名目GDPでみると、中国はまだ8123.181ドル(2016年)です。

 

 

これは、日本の1977~1978年の頃の一人あたり名目GDPとおなじです。

 

 

日本人出国者数と比較してみます。

 

 

ふたつのグラフを比較すると、一人あたり名目GDPの伸びと、海外への出国者数には明確な正の相関関係があることが見えると思います。

中国は急速に発展してきているように見えますが、一人あたり名目GDPはまだ8123.181ドル(2016年)です。

日本の一人あたり名目GDPが8123.181ドルだったのは、1977年~1978年です。

1977年に海外に出国した日本人は315万1431人ですが、これが1997年には5倍超の1680万2750人に達します。

ちなみに、1997年の日本の一人あたり名目GDPは35021.719ドルでした。


このことからおいらが言いたいことは、以下のことです。

  • 中国人のパスポート取得率は今後20年で5倍以上には増えそう
  • 中国人のパスポート取得率上昇に伴って、航空需要も増えそう
  • 航空機産業、航空機リース業、空運業、空港事業に追い風

 

とくに、空港ビジネスにおいらは着目しています。

 

理由は以下の通りです。

  • バリュエーションがそこそこ魅力的
  • 収益の伸びに比べて利益が増えやすいビジネス構造
  • マージンが高く安定した収益構造
  • 既存事業者に優位性のある競争環境

まず、航空機産業はボーイングやエアバスなどがありますが、これらは中国以外の国の需要も見なくてはいけません。中国の航空機需要は米国の航空機関連輸出の1割程度でしかありませんので、これが二倍になったところで1割の増加でしかありません。

航空機リース業は参入が比較的容易でほとんど障壁がありませんから、利益率が非常に低くなりがちです。それを補うためにレバレッジをかければリスクが高まります。あまりおいしいビジネスではありません。

空運業も参入が多く、つねにマージンが低く、燃油価格や運賃競争、パイロット不足で業績悪化リスクを抱えて経営している状態です。おいしくありません。

 

以上の点から、長期投資の観点で見た場合、空港ビジネスはおいしいのではないかと思っています。

リスクは以下の点を考えておきます。

  • 未知の病原菌によるパンデミック
  • 政治的リスク
  • 政策的リスク(価格引き下げ圧力、ビザ政策変更など)

 

なお、IATA(国際航空運送協会)によれば、中国の航空需要は2036年に9億2100万人増の計15億人になるとみているそうです。(個人的には国内輸送需要の伸びからみてもっと増えると思います)

 

とりあえず、長くなりすぎましたので個別銘柄については別記事に書こうと思います。

 

by中卒くん