ルノー・日産・三菱連合がGoogle系Waymo(ウェイモ)と自動運転分野で提携~TomTomと手切れか
ルノー・日産・三菱連合がGoogle系Waymo(ウェイモ)と自動運転分野で提携へ
日経新聞が伝えるところによりますと、ルノー・日産・三菱連合はGoogleの関連会社で自動運転技術を開発するWaymo(ウェイモ)と提携するとのことです。
この提携により、これまでルノー・日産・三菱連合が利用してきたデジタル地図情報サービスのTomTomとの関係は完全に終わる可能性があります。
ルノー・日産・三菱連合はすでに車内エンタメ分野ではWaymo(ウェイモ)の関連会社Googleと提携
ルノー・日産・三菱連合ですが、すでに車内インフォテインメント(インフォメーション&エンタテインメント/情報&娯楽)分野でGoogleと提携しています。
この発表の時、GoogleMapの対抗馬であるTomTomの株価が急落しました。
地図大手TomTom株暴落~ルノー日産がGoogleと提携との報道で~Waymo(ウェイモ)との関係は?
このときから「いずれ自動運転向けのデジタルマッピング分野でもルノー・日産・三菱連合はGoogle系、ウェイモ(Waymo)に向かうはず」と言われてきました。
それが今日になったということだと思います。
Google系Waymo(ウェイモ)はルノー・日産・三菱連合のほかフィアットクライスラーFCAやジャガーと提携
今回、ウェイモ(Waymo)はルノー・日産・三菱連合と提携したわけですが、これまでの提携先はフィアットクライスラーFCAとジャガーです。
ジャガーの親会社はタタモーターズですから、タタとも提携という感じでしょうか。
失礼な話ですが、ぶっちゃけた話、自動車メーカーの格としては非常にビミョーなところとばかり提携してきたのがWaymo(ウェイモ)です。
Google系Waymo(ウェイモ)は自動運転分野で独自路線を走る
Waymo(ウェイモ)は自動運転のテストの面でも独自路線を走っています。
Lyft(リフト)やGrab(グラブ)、Uver(ウーバー)などと提携せず、独自に自動運転タクシーを開発していっています。
世界初、自動運転による商用の無人タクシーサービスをウェイモが開始~未来のクルマはマジックミラー号へ?~
なお、部品や半導体分野でも提携先はほぼインテルのみです。
ちなみにインテルは傘下モービルアイがフォード、VWと提携しています。
インテルは、マッピング技術ではHEREやBaidu(百度)と提携しています。
ここら辺はたぶん、今後統合が加速すると思います。
まだ業界の提携がどうなるか妄想でしか語れませんし、確実なことはいえませんが、インテル(モービルアイ)が結びつける形でGoogle、HERE、Baidu(百度)がくっつけば、かなりの力になるとともに、地域的補完もしっかりできるのにな、とは思います。
ルノー・日産・三菱連合とWaymo(ウェイモ)の提携はまだ次世代自動車提携の序の口。今後ますます提携加速へ
たぶん、ルノー・日産・三菱連合とWaymo(ウェイモ)の提携は、始めの一歩でしかありません。
今後、ますます提携は進みます。
とくにマッピング技術は大手二陣営に分かれるでしょう。
3陣営もいりません。2陣営です。
たぶん、TomTomは消える運命だと思います。
マッピング技術の椅子取りゲームはおわりです。
今後は、この椅子取りゲームが部品分野から完成車分野まであらゆるところで起こります。
ハブられる企業がどんどん出てきて、そこはいずれ買収されることになるでしょう。
個人的には、自動車メーカーも淘汰されるとみています。
多くの自動車メーカーが、四輪分野で開発コストに見合った利益を上げられなくなっています。
株価は低迷しています。
いずれ、資本の論理による集約がおきるはずです。
以上。