「ジャマル・カショギ氏殺害はサウジ当局の計画・実行」国連が調査結果まとめる~国連人権理事会で報告へ
ジャマル・カショギ氏殺害はサウジ当局が計画・実行~国連が人権理事会で報告へ
昨年10月、サウジのムハンマド皇太子に批判的だったジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏が殺害されました。
サウジ出身の反体制記者ジャマル・カショギ氏がサウジ領事館内で殺害された可能性
この件に関してはかねてよりサウジ当局者、とりわけ次期国王候補であるムハンマド皇太子の関与が疑われてきましたが
「ジャマル・カショギ氏殺害はムハンマド皇太子の指示」とCIAが報告
今回、国連はジャマル・カショギ氏殺害がサウジアラビア当局者による計画・実行であったとの調査報告書を作成したとのことです。
ジャマル・カショギ氏殺害事件に関し、国連はサウジ当局が捜査妨害をしていると批判
このジャマル・カショギ氏殺害事件ですが、サウジ当局は組織的関与を認めていません。
また、ムハンマド皇太子の関与も認めていません。
あくまでも、サウジ当局の関係者が独自の判断で行った殺害行為であるとしています。
しかし、国連はこうした主張を批判。
トルコが公平で透明性のある捜査をしているのを妨げているとして、サウジ当局の対応を批判しています。
Saudi Arabia accused of undermining Jamal Khashoggi murder probe … CBS
ジャマル・カショギ氏殺害事件の調査書を国連人権理事会に報告へ
ジャマル・カショギ氏の事件を調査している国連のアニエス・カラマール超法規的処刑問題担当特別報告者は、今回の調査報告書を6月の国連人権理事会に報告するとしています。
ジャマル・カショギ氏のニュースは数か月に一度ペースで世界中で流されます。
ジャマル・カショギ氏殺害事件でサウジの肩を持ち続けるのは危険
日本では報道の少なくなったジャマル・カショギ氏殺害事件ですが、いまだにトルコや中東系のニュースをみているとたびたび出てきます。
そのたびに、アメリカはサウジとつるんで中東で悪さをしている、、、という印象がばら撒かれます。
そうしたことが、果たして長期的に見て好ましい中東政策に繋がるかどうか、よく考えてみた方がいいと思います。
サウジと手切れすれば中東が不安定化する、という意見が多いですが、むしろ手を取り合っている方が不安定になる可能性すらある。
そのことには注意が必要でしょう。
以上。