【5975】東プレの業績と株価~新型REALFORCE最強伝説~
今回はプレス加工大手の東プレについてみていきます。
まずは東プレについて会社説明します。
東プレとは?
東プレとは、主に日産の車種向けにプレス加工を行っている自動車部品、金属製品メーカーです。
東プレの主力事業は自動車向けプレス加工
東プレの主力事業は自動車向けプレス加工です。
東プレは主に日産車向けにフロントピラー、センターピラー、リアピラー、ドアビーム、バッテリーケース、メタルエアバッグ、ホイールハウスなどなど、さまざまな部品のプレス加工を担っています。
東プレは積極的にホットスタンプを導入
鋼板を温めてからプレス加工するホットスタンプ技術など、最新のプレス技術も東プレは積極的に取り入れています。
この業界ではゲシュタンプなども乗り込んできていますが、東プレも負けじと設備投資しています。
18/6/9午前 ゲシュタンプに続き自動車部品各社がホットスタンプ導入へ。潤うのは日電産?
東プレは定温物流車向けのコンテナや架装も手掛ける
東プレは定温物流車向け、冷凍車向けに、コンテナやエバポレーター、コンデンサー、コンプレッサーなどを製造。
軽自動車から大型車まで幅広く架装を手掛けており、この業界の大手となっています。
静電容量無接点方式キーボード「REALFORCE」も実は東プレ
プログラマや物書きに大人気の静電容量無接点方式キーボードREALFORCEですが、実は東プレが作っています。
自動車部品のプレス加工とはまったく無関係であるはずのキーボード事業。
どういう意味があってやっているのかはわかりませんが、とりあえず東プレの製品です。
ちなみに、この記事を書いているのも、REALFORCEです。
一般的なキーボードと違ってタッチが柔らかく、非常に早く打ち込めます。
とても快適です。
東プレ REALFORCE R2 SA 日本語112キー 静電容量方式 USB 静音/APC機能付き 荷重30g 昇華印刷(墨) かなナシ ブラック R2SA-JP3-BK-SHK
自分が使っているのはこれのアイボリーバージョンです。
キーピッチは一般的な大きさ、配列も一般的な108キーボードで奇をてらった部分は何もありません。
REALFORCEであることを示すのは、右上のロゴ以外なにもありません。
キーの高さは若干高いですが、叩くようなタッチを必要としないので違和感はなく、超高速でタイピングできます。
おすすめです。
東プレの業績
ここからは東プレの業績を決算報告書や会社側説明資料を基に見ていきます。
(ここから下は2018年11月18日に書きました。)
東プレの2019年3月期第2四半期決算は、対前年同期比で売上8.1%増、営業利益5.3%減経常利益4.2%減、四半期純利益0.8%増、1株当たり四半期伊純利益169.15円、自己資本比率64.5%
となりました。
売上増にもかかわらず減益となっています。
原材料コスト、労務費コストの上昇がトップラインの伸びを浸食しているのがよくわかります。
東プレのセグメント別業績
東プレの業績をセグメント別にみると、昨年同期比でプレス関連製品はほぼ横ばいですが、低温物流事業が現役になっていることがわかります。
また、REALFORCEキーボードなどが含まれるその他セグメントは、増収増益。
東プレのここまでの業績推移
東プレの事業はここ数年非常に好調でした。
トップラインもボトムも、順調に伸びています。
しかし、東プレの業績拡大は今期足踏みしています。
東プレの業績リスク
東プレの業績において、一番の注目点はやはり自動車部品のプレス加工事業になります。
同セグメントの売上高、営業利益の事業全体に占める比率は大きく、ここの浮沈如何で業績が左右されます。
つまるところ、自動車が世界で多く売れるなら東プレの業績も好調、逆に売れなくなるとネガティブとなります。
東プレの業績リスク~自動車の売れ行きは?
景気好調で世界の自動車販売は大きく増えてきましたが、ここ数か月、中国とアメリカを中心に自動車販売に頭打ち傾向が見えています。
中国は年央あたりから自動車販売がマイナス成長に入っており、また19年からは環境規制の強化で自動車の販売台数は減ると思われます。
欧州でも2020年から環境規制が強化されます。
世界各国で環境規制が厳しくなっていることはネガティブです。
また北米向けには自動車と同部品関税の動向も影響します。
北米向け輸出関税の行方も気になるところです。
そこら辺を含めて、東プレの業績を見ていく必要があると思われます。
東プレの株価
東プレ 日足株価
東プレ 週足株価
んー・・・長期トレンドラインを割ってきており、相場の後期な印象が漂います。
以上、今回は東プレについてみてきました。
なお、上記はあくまでも個人的見解であり、特定の投資スタンスをお勧めするものではありません。投資においては自己責任で行うようにお願いいたします。