日本株だけダントツに弱い~ETFと指数で比較してみよう(TOPIX、CWI、S&P500)
ここ3年のパフォーマンスをみてみると、日本株(TOPIX)が他のマーケットに対して圧倒的に劣後していることがよくわかります。
今回はそのことを、指数とETFを用いてみていきます。
利用するのはTOPIX、S&P500、CWIです。
(CWIについては以下参照)
スパイダーSPDR CWI 米国以外の全世界株式に連動するETF
【ETF】SPYとCWIの比較~デカップリング論はやはりなかった!
2017年~
2016年~
2015年~
どうでしょう?
ここ3年、TOPIXがダントツでパフォーマンスが悪いことがよくわかると思います。
そして米国株がダントツで一番いいパフォーマンスだったことがわかります。
なお、この期間中、ドル指数先物は上下5程度でずっと横ばい圏でしたので、米国の株価指数のパフォーマンスがよかったのは、為替の減価によるものではないことがわかります。
この2015年始めから2017年末の期間になにがあったかというと
MSCIの予想PERベースでみて、日本や欧州、イギリスなどの先進国がバリュエーションが横ばいだった一方で
米国と新興国は逆にバリュエーションを上げたんです。
そして、2018年初めから世界の株式のバリュエーションは調整をいれますが、アメリカだけは上期に一旦バリュエーション調整が止まりました。
これが2018年上半期です。
そしていま、アメリカ株が下落するのに連動して世界的に売られている状況です。
新興国のForward PERは実はここもとあまり下げていません。
アメリカを含む先進国だけが下げています。
つまり、日本や欧州、イギリスなどの先進国市場は、
上げ相場のときには新興国やアメリカにおいてけぼりにされ、
下げ相場のときには、新興国やアメリカにくっついて下げている
という状況です。
中でも日本株市場はアジア時間唯一の先進国市場として、上下ともにフレが大きくなりやすい市場となっています。
結局のところ、世界の投資資金はアメリカか新興国(エマージング)か、その二つにしか投資を考えていない状況が続いています。
これが続くようであれば、モメンタム投資でアメリカ以外の先進国に投資するメリットは失われます。
逆に言うと、そうしたモメンタム投資が多ければ多いほど、そのなかで非常においしいバリューのものがみつかるはずです。
この下落相場はかなりのチャンスだと思います。
日本も欧州もリスクに対してバリュエーションは非常に低いです。
是非、目を皿にして探してみてください。
きっといいものが見つかるはずです。
以上です。
追記
為替を考慮した場合の比較を教えてくださった方がいたので訂正して載せます。
為替を考慮すればこうなんですけど。https://t.co/5TYsQSZyP7
— YOU (@dadagagajajamam) December 26, 2018
おなじ米国籍ファンドで比較すればよかったんですね。。。
そりゃそうだ。。。(笑)
いやーおれは馬鹿だw
というわけで、貼っていきます。
ついでなんで欧州の指数も貼っておきます。
2018~
2017~
2016~
やはりどの期間でも先進国が弱い。
とくに欧州・・・酷いですね、これ。
日本も酷いが欧州も酷い。
エマージングは2018年までの年が良すぎて今年悪かっただけな感じですが、欧州と日本はひたすら悪い。
というわけで
日本株と欧州株だけダントツにわるい!
に訂正いたします。
いつかこれ、リベンジできるんでしょうか。
指摘してくださったYouさんありがとうございます。
以上になります。