中国の小売統計で化粧品と宝飾品の販売が激減している件
中国の2018年12月の社会消費財小売総額(小売売上高)で宝飾品と化粧品が激減
昨日書いたこちらの統計記事でも指摘しましたが
中国の2018年12月の社会消費財小売総額(小売売上高)によると、宝飾品と化粧品が激減しています。
https://twitter.com/chu_sotu/status/1087274790073724928
宝飾品は年度累計 7.4%増⇒12月単月 2.3%増
化粧品は年度累計 9.6%増⇒12月単月 1.9%増
女性の好むこれらの需要がかなり大きく低下してきていることが統計からみえます。
化粧品は不景気に強い
とよく言われますが、ぜんぜんそんなことはなさそうです。
現実には化粧品の小売増加率は急速に落ち込んでおり、他の消費財の販売よりも不振です。
ここ数年、中国では日本の高級化粧品への需要が大きく膨らんでいると言われてきました。
ファッション感度の高い都市部女性を中心に身を飾る需要が高く、所得の上昇とともに一か月数万円単位で化粧品につぎ込む層も出現してきたといわれてきました。
ですが、ここもとの不景気により、このような高額消費がなりを潜めてきています。
株式市場が調整すれば金の出番・・・は嘘?
なお、株式市場などの調整局面では強いはずといわれる貴金属ですが、宝飾品に関しては需要鈍化の影響をうけています。
世界の金消費市場における金需要のうち、約半数超が宝飾品需要であることを考えると、この動向は懸念される内容です。
とりあえず、中国やインドの消費市場の状況がどうなるかで宝飾品需要はかわります。
注意してみていく必要があると思います。
以上。