新型新幹線N700Sは2020年7月に営業運転開始~関連銘柄は?~
JR東海が新型新幹線N700S系を東京オリンピック前に投入~関連銘柄に恩恵か~
JR東海が新型新幹線N700S系を東京オリンピックの前、2020年7月に投入するということです。
過去記事⇒新型新幹線『N700S』 2019年中に時速360㎞の走行試験を開始
当初は3編成を投入。
その後2020年度を通じて12編成、2021年度と2022年度には14編成ずつを投入し、3年間で40編成を投入するということです。
2022年度にはN700S系新幹線が全体の1/3になる予定とのこと。
これに伴う投資額は総額2400億円、毎度のことながら、かなり大きな金額となっています。
また、N700S系新幹線は海外への輸出、特に台湾新幹線とアメリカの中距離路線への就航も目指していますが、これらを含めるとさらに金額は増えます。
今回は、このN700S系新幹線の関連銘柄をみていきます。
N700S系新幹線の関連銘柄~日本車両と日立製作所
まず最初に車輛の製造ですが、これは日立製作所と、JR東海の出資先企業である日本車両が担当することになっています。
日本車両は近年、プロジェクトの失敗などが続き大きく業績・財務を悪化させていますが、N700S系新幹線の生産が軌道にのれば、ようやく一息つくことになります。
N700S系新幹線の関連銘柄~モーターは三菱電機、東芝、富士電機、東洋電機、日立~
N700S系新幹線ではモーターは6極駆動モーターを採用するとのことです。
SiC素子のスイッチングを利用しているとのことで、三菱電機のみ総SiC化を実現とのこと。
ですが、実際には高コストをさけるため、東芝、富士電機、東洋電機、日立などさまざまに発注する模様です。
N700S系新幹線の関連銘柄~新日鐵住金と開発したヤマバ歯車を活用
N700S系新幹線には新日鐵住金と協力したヤマバ歯車が採用されているということ。
N700S系新幹線の関連銘柄~「たわみ式すり板」パンタグラフは東洋電機製造
N700S系新幹線の「たわみ式すり板式パンタグラフ」は工進精工所が開発し、東洋電機製造が製造、供給するとのことです。
N700S系新幹線の関連銘柄~リチウムイオンバッテリーは東芝インフラシステムズ
N700S系新幹線は自走できるようにリチウムイオンバッテリーを積むとのこと。
このシステムは東芝インフラシステムズが担当するということです。
自走することで災害時などに迅速な乗客の誘導などが可能になり、邪魔にならないように撤去することも可能。
また、トイレなども停電時にも利用できるようになるとのこと。
N700S系新幹線の関連銘柄~シートはコイト電工、天龍工業、シロキ工業
N700S系新幹線のシート生産は
グリーン車はコイト電工が設計
普通車はコイト電工と天龍工業が設計
製造についてはコイト電工、天龍工業、シロキ工業の3社受注だそうです。
なおN700S系新幹線ではシートのリクライニング時に座面がやや沈み込むとのこと。
狭いスペースでも快適にリクライニングできるよう工夫されている模様です。
N700S系新幹線の関連銘柄~室内ライトはコイト電工と東芝ライテック~
N700S系新幹線では客室内ライトなどが刷新されますが、これを担当しているのはコイト電工と東芝ライテック
トイレなどで間接照明が採用されています。
また、駅到着前に自動で客室の明るさを調節するそうです。
以上。