自社株買いの規模の違いが日米の違いか~日本株の方がより正確なセンチメントを示している可能性
米国株の戻りに比べて、日本株の戻りの弱さが明確になっています
この背景に、業績予想の変化などを挙げている人もいます。
確かにその影響もあるかもしれません。
米国では業績リセッションの可能性が囁かれこそすれ、その規模は予想されたほどではない、という解説がここもと増えてきています。
ただ、それにしても日本株の戻りがニブい。
逆をいうと、アメリカ株の戻りが急すぎる。
この背景に、ここもと決算を超えた米国企業による自社株買いの影響があるのではないか、と思います。
日本株は、ご存知の通りあまり株主還元に積極的でない企業が多い。
米国株は、株主を大事にする企業が多く、配当も自社株買いも多い。
基本的に、決算発表前に自社株買いを一旦中断する企業が多いわけですが、決算発表すぎたあとはその分の自社株買いを行う。
ちょうど株価が大きく下落したタイミングで、自社株買いをしやすいタイミングだったというのもあるのではないか。
これが、現在の株高に繋がっている面があるのではないかという気がします。
もちろん、定量化はできないのですが、ここもとの低い出来高で自社株買いの影響が強く出ているのではないか、という感じがします。
あくまでも感じです。
日本株の方が、より正確なセンチメントを反映しているのではないか
そんなふうに思います。
あくまでも感覚的なものです。
ですから、アメリカ株も特殊な需給要因がなくなれば、一般的なセンチメントに収れんするのではないか、という感じがします。
まったく数字的な裏付けのない意見ですが、個人的には、今のアメリカ株はちょっと短期モメンタムにつられて喰いついた人たちが多すぎるのではないか、と見ています。
また、日本株が上昇するためには、溜め込み過ぎたカネを自社株買いに使えばいいのではないか、とも思います。
以上。