【0788】中国鉄塔(チャイナ・タワー/China Tower)の業績と株価~5G等の通信用基地局設備プロバイダ

【0788】中国鉄塔(チャイナ・タワー/China Tower)の業績と株価~5G向け基地局提供

 

今回は中国の通信基地局サービスプロバイダである中国鉄塔(チャイナ・タワー/China Tower)の業績と株価をみていきます。

まずは中国鉄塔(チャイナ・タワー/China Tower)の事業内容の説明などから始めましょう。




 


中国鉄塔(チャイナ・タワー/China Tower)の事業内容

 

中国鉄塔(チャイナ・タワー/China Tower)は中国国内にて4Gや5Gなどの通信向に鉄塔設備などの基地局インフラストラクチャサービスプロバイダを行っている企業です。

簡単に言ってしまえば通信事業者向けに場所を確保して、アンテナとか基地局たてて、場所貸しするビジネスです。

国内大手通信三社、チャイナモバイル、チャイナユニコム、チャイナテレコムへの売上がほぼ100%となっています。

 

中国鉄塔(チャイナ・タワー/China Tower)と5G

基本的に周波数は高くなれば高くなるほど通信速度を速めることができる一方で、障害物による影響を受けやすくなります。

5Gでは当初は4Gとあまり大きく差のない周波数帯域を使いますが、ゆくゆくは高い周波数帯域を使っていきます。

そのため、通信設備が爆発的に必要になるため、同社の業績には後押しになるのではないかとみられています。

 

中国鉄塔(チャイナ・タワー/China Tower)の業績

とりあえず、ざっくりと書いていきます。

まだ年間の決算数字がみえていないので、とりあえず半期決算のものをみてみましょう。

売上は増、営業利益も増

ただし、金融コストが非常に大きい。

そのため、最終利益は圧迫されています。

大まかに自己資本比率は40%となっており、さほど低いというほどのものでもないのですが、金融コストは大きいようです。

 

中国鉄塔(チャイナ・タワー/China Tower)の事業リスク

中国鉄塔(チャイナ・タワー/China Tower)の最大の事業リスクは、政府による干渉でしょう。

昨年は李克強首相の鶴の一声で通信コストの低減がなされましたが、こうした通信事業者への締め付けは、その通信事業者へ設備を貸して稼ぐ中国鉄塔(チャイナ・タワー/China Tower)のような企業にとっては収益圧迫要因になりかねません。

また、無駄な投資をさせられたりする可能性もあり、その点には最大限の注意が必要でしょう。

 

中国鉄塔(チャイナ・タワー/China Tower)の株価

中国鉄塔(チャイナ・タワー/China Tower)の株価は、個人的には高すぎるなぁと思います。

高すぎるから下がる、と言っているわけではありませんが、

5G関連だ、長期投資に向いている、と紹介されるわりに、バリュエーションは全く魅力的ではないと感じます。

事業リスクが大きいですし、割安感はありません。

5年間30%で成長したとしてもPERからみてバリュエーション上の割安さがない。

個人的にはスルーしています。

 

とりあえず、上記は個人的な意見であり、特定の投資行動をお勧めするものではありません。

投資は自己責任で行うようお願いいたします。

以上。