中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会/CBIRC)が相反する方向の指針を出している件について

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中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会/CBIRC)が訳の分からないことを言ってる件

 

中国銀行保険監督管理委員会CBIRCが銀行に対して両立不可能に近いことを言ってる件

中国の銀行や保険を監督管理するための組織、中国銀行保険監督管理委員会(銀保監会/CBIRC / China Banking and Insurance Regulatory Commission)が、なんとも銀行泣かせな指針を出しています。




 

 

中国銀行保険監督管理委員会CBIRCは中小企業向け融資を30%増やすように通達

中国銀行保険監督管理委員会CBIRCはここもとの中国国内景気の鈍化傾向を受け、とくに資金調達に苦しんでいる中小企業向け融資を30%増やすように通達したとのことです。

China orders banks, insurers to sharply step up lending to private firms

なるほど、これをみると中国の金融当局はじゃぶじゃぶの金融状態にしようとしているのだな、とわかります。

しかし、どうもこれで話はおわりません。

 

 

中国銀行保険監督管理委員会CBIRCは高リスク融資を取り締まりへ

中国銀行保険監督管理委員会CBIRCは債務削減目標を達成したと発表。

2018年に中国の債務水準は安定化したと表明。

そのうえで、今後も債務水準の抑制を目指して、高リスク融資を取り締まる方針・・・と言っています。

China has met debt control target as it ramps up economic support

・・・は?

 

 

 

中国銀行保険監督管理委員会CBIRCの言ってることを纏めると

つまり、中国銀行保険監督管理委員会CBIRCの言ってることを纏めると、こういうことです。

  • 中小企業向けの融資は増やせよ。
  • でも債務水準は抑制しろよ。
  • 高リスク融資はダメだぞ。

・・・そんなうまい話ありますか?

低リスクの中小企業向けの融資なんて、もう十分に刈り尽くしたあとなんじゃないですかね。

そもそもにおいて低リスク融資な中小企業向け融資なんてほとんどないんじゃないですか。

自分は中国の金融業のことは詳しくありませんが、さすがにこれは両立できないことなんじゃない?と感じます。

 

 

中国銀行保険監督管理委員会CBIRCに国務院と共産党(および中銀)から別の圧力がかかっている可能性

どうもこの支離滅裂な発表を同時にするあたり、中国の金融政策は迷走中なのではないか、という気がします。

今は金融緩和一辺倒になることを市場は期待していますが、果たしてそこまでバラ色なのかどうか、個人的には疑問に思っています。

先日も国務院の李克強首相が易綱人民銀行総裁と意見が食い違っているのでは、という記事を書きましたが

中国、経済政策をめぐり李克強首相と易綱人民銀行総裁のあいだに方針の違いか

これが見事に表れたのが、この中国銀行保険監督管理委員会CBIRCの発表だったのではないか、という気がします。

 

結局のところ中国は、すべて管理相場だと思います。

上がり過ぎれば指導がすぐに入り、下がりまくれば国有企業と国有銀行、保険会社をぐるぐるさせる循環取引で信用創造しまくる。

そんなわけですから、中国株はチャートを見て売買する市場ではないと自分は思っています。

チャートよりも、上層部の動向をみる方が重要だと思います。

ここもと、中国株がチャートブレイクしたから買い、という声が多くなっています。

たしかにそれは悪くない判断でしょうが、ただ、それだけで相場を見ると中国株は非常に難しい。

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政治的要因は非常に大きいとみておくべきと考えます。

以上です。