マイケル・コーエン被告の議会証言は注意しておいた方がいいかもしれない

マイケル・コーエン被告に要注意

トランプ大統領の元顧問弁護士マイケル・コーエン被告が議会公聴会で証言へ

ここもと米国株式市場は何かのキッカケを待つ展開となっています。

すでに昨年末の安値から、ほぼ休みなく一本調子にあがってきました。

何かのきっかけで下がりやすい土壌になっています。

そんな状況下で、マイケル・コーエン被告の議会公聴会出席および議会証言が行われます。

どうやら「トランプ大統領の不正を告発する」方針らしいです。

 

 

マイケル・コーエン被告とは

マイケル・コーエン被告はトランプ大統領の元顧問弁護士です。

2016年の米大統領選挙におけるロシア介入疑惑を受け、FBIのロバート・ムラー特別検察官の捜査を受けました。

この一連の捜査の流れの中で、マイケル・コーエン被告は選挙資金法違反(ポルノ女優への支払い)、脱税、連邦議会への偽証などの罪を認めましたが、

それらを行ったのはすべてトランプ大統領のためだったと主張。

  • トランプ大統領が自分に陰の仕事をするようにさせた
  • トランプ大統領の汚い部分を隠すのが自分の使命だと感じていた
  • トランプ氏に対する忠誠心を利用された
  • トランプ大統領が悪い

と非難しています。

なお、マイケル・コーエン被告はこの件で、トランプ大統領の周辺人物としては初の実刑判決を受けています。

 

マイケル・コーエン被告の選挙資金法違反容疑

このマイケル・コーエン被告の選挙資金法違反容疑というのが、一般的に知られている

「トランプ大統領による元不倫相手への口止め料支払い問題」

です。

トランプ大統領は絶倫家でして、奥さんの他にも何人ものプレイメイツがいる(いた?)らしいのですが、そのなかの一人が、あろうことかトランプ大統領を脅しました。

トランプ大統領は大統領になるために口止め料をこの女性に支払ったと言われています。

その支払いのあいだに入ったのが、このマイケル・コーエン被告だというのです。

弁護士としての業務の一環でしょう。

ところが、この口止め料の支払いが選挙資金法違反にあたるとしてFBIの捜査対象になってしまいました。

それが事の顛末です。

 

 

・・・まったく汚いやり方だと思います。

別に票をカネで買ったわけじゃなくて、脅しに対して示談をしただけなのに、それが選挙資金法違反に問われるというのはなんなんでしょうか。

とりあえず、ここらへんの融通の利かなさが辛い所で、トランプ大統領もマイケル・コーエン被告も、そのほかの関係者も必死にアリバイ作りや反論を試みます。

それのせいで、余計に偽証などの罪が重なっていった・・・というのが現在までの流れです。

 

 

マイケル・コーエン被告は選挙法違反の他にも疑惑の中にある。

マイケル・コーエン被告ですが、他にもモスクワでのトランプタワー建設計画に関する証言などでも問題になっていると言われています。

問題は、これらの司法取引をするために、マイケル・コーエン被告はトランプ大統領に不利な情報を流そうとしている可能性があること。

今回の議会公聴会での証言は、そういう流れで行われる可能性があることに注意です。

 

 

トランプ大統領が共和党主流派のいうことを聞かなくなっている。マイケル・コーエン被告を使って釘をさす狙いもありうるかも。

ここもと、トランプ大統領は米中貿易協議でディールを優先させたり、シリアからの撤退を言ってみたり、なにかと共和党主流派と対立する姿勢を示しています。

どうもマコネルあたりの雰囲気、表情が非常によろしくないのが気になります。

もしかすると、トランプ大統領に釘をさすために、マイケル・コーエン被告を使って揺さぶってくる可能性もあるのではないか、という気がしています。

 

 

とりあえず、マイケル・コーエン被告の議会公聴会証言

なにも起きなければ御の字ですが、何かが起きる可能性もなきにしもあらずです。

気をつけて見ていった方がいいのではないかと思っています。

相場の変化の後付け解釈に使われるにはもってこいの材料ですから。

以上です。