【7780】オルソケラトロジーで注目のメニコンの業績・決算・株価

【7780】オルソケラトロジーで注目のメニコンの業績・決算・株価

 

オルソケラトロジーで注目されるメニコン

今回は、寝ている間に視力矯正ができると話題のオルソケラトロジー向けコンタクトレンズ製造・販売事業会社を傘下に持つメニコンについてみていきます。

メニコンは2016年にオルソケラトロジー向けコンタクトレンズを製造・販売するアルファコーポレーションを子会社化。

近年、中国市場を中心に積極的に販売攻勢をかけていて、今後の伸びが期待されます。

とりあえず、メニコンの事業内容をみていきましょう。




 

 


メニコンの事業内容~オルソケラトロジーから通常コンタクトレンズまで

メニコンの事業内容はコンタクトレンズの製造と販売です。

販売方法は眼科医の処方を通じて、メガネ・コンタクトレンズ販売業者によって行われます。

なお、メニコンはメルスプランという会員制サービスも行っており、これに加入することで毎月一定額の料金でコンタクトレンズを使用するプランもあります。

 

メニコンのオルソケラトロジー向けコンタクトレンズ

メニコンは2016年6月14日にアルファコーポレーション(愛知県名古屋市)を買収。

この会社は日本で初めて認可されたオルソケラトロジーレンズ「αオルソ-K」を開発した企業です。

オルソケラトロジーとは、寝ている間に視力矯正を行い、近視進行抑制をし、起床後はコンタクトや眼鏡を付けずに過ごせるようにする医療方法。

アルファコーポレーションの山本輝一は2000年にアメリカの学会でこのオルソケラトロジーの存在を知り、日本でも普及させようとレンズの開発を始めました。

その後、2004年から愛媛大学、筑波大学の協力のもと、有効性と安全性を確認。

2010年、ようやく厚生労働省からの認可を受け、日本でもオルソケラトロジーレンズの使用が可能になりました。

同社はまた、中国市場でもオルソケラトロジーレンズの認可をとっているとのことです。

メニコンはこのアルファコーポレーションを傘下に置いており、中国市場をオルソケラトロジーを軸に攻略していこうとしているとのことです。




 


メニコンの業績推移

ここからはメニコンの業績についてみていきます。

まずは長期業積推移についてみていきます。

メニコンの売上は海外大手の日本市場参入やレーシックの普及、格安メガネの攻勢などの圧迫要因があるなかでも、長期間にわたって成長してきたことがわかります。

 

メニコンの業績~原価率・販管費率・営業利益率推移

近年、メニコンは主に販促費率の削減により営業利益率を押し上げています。

一方、原価率はやや悪化しているようです。

 

 

メニコンの業績~営業利益率は二桁成長

ここ最近も、メニコン業績好調をキープしているようです。

営業利益の成長はほぼ二桁をつづけています。

 

メニコンの2018年Q3業績

メニコンの2018年Q3業績です。

業績は一見好調に見えますが、昨年までの高い伸びと打って変わって、今年はQ3段階で営業利益が4.5%に留まっています。

なお、Q2段階では減益でした。




 

メニコンの業績~損益計算書

 

 

メニコンの業績の伸びが落ちている理由は明確です。

売上が5.22%伸びる一方で、原価が7.06%伸びています。

つまり、売上総利益が悪化している。

会社側は2019年3月期予想の原価率を46.4%としていますが、

Q3段階では46.7%となっています。

原材料の値上がりでしょうか。

 

 

メニコンはアジア地域で売上を伸ばしている

メニコンはアジア市場で31.2%という高い伸びを示しています。

今後はこの市場に注力していくのは間違いないでしょう。




 

メニコンの中国におけるオルソケラトロジーレンズ売上

中国のオルソケラトロジーレンズ売上は2017年に1億5000万円規模にまで拡大しているとのこと。

4年で約3倍の成長となっており、非常に高い成長です。

近年、中国では近視が増えているとのことで、この分野での収益拡大が期待されます。




 

 

メニコンの株価

メニコンの株価は以上のような高成長を織り込んでおり、かなり高いです。

PERで20倍台後半から30倍程度。

今後も高い成長が期待されており、現状の株価に割安感はさほどありません。

以上。

 

なお、上記はあくまでも個人的な見解であり、特定の投資行動をおすすめするものではありません。

投資にあたっては自己責任でされるようお願いいたします。