タイ総選挙終了~タイ貢献党など軍政反対派が圧勝だが、軍政プラユット首相続投の可能性大
タイ総選挙終了~下院はタイ貢献党、新未来党など反軍政が圧勝
下院定数500議席のうちタクシン派のタイ貢献党が163議席で第一党
軍政を母体とする「国民国家の力党」は96議席で第2党
タクシン派と対立しているアピシット元首相が率いる民主党が77議席
タナトーン党首率いる新未来党は49議席
⇒タイ総選挙、タナトーン党首率いる『新未来党』とタクシン派『タイ貢献党』で下院過半数とれるかが鍵
https://twitter.com/jamipilli/status/1109765311568338944
タイ総選挙~タイ貢献党の兄弟政党であるタイ国家維持党の解党が痛い
今回の選挙では、タクシン派のタイ貢献党の兄弟政党であるタイ国家維持党がウボンラット王女を擁立しようとし、逆に選管に解党命令を受けてしまった。
⇒タクシン派『タイ国家維持党』の解党を憲法裁判所が命じる~ウボンラット王女擁立を受け
これによってタクシン派に投票できなくなった地域があったことが、タクシン派の票数の少なさに反映されている。
もしそれがなければ、過半数までかなりギリギリのところまで積み増していたのではないか。
とりあえず、タイ国内には反軍政の機運は間違いなくあることを露呈。
タイ総選挙~上院250議席を押さえたプラユット首相率いる軍事政権が事実上勝利
しかし、今回のタイ総選挙
軍政が作った選挙制度によって戦われている。
上院は250議席がすべて軍政側
つまり、下院で軍政を母体とする「国民国家の力党」が獲得した96議席を合わせると346議席になる。
上下両院あわせて750議席
過半数は376議席
軍政側は、あと30議席をいろいろな手段で弱小政党からかき集めれば組閣できる。
たぶん、プラユット首相が続投だろう。
ただ、反軍政の動きは長引く。
そんな状況が続くことになるはず。
以上。