「串乃家」を展開する神戸ファインフーズが破綻、民事再生法へ
『串乃家』『ハインリッヒドダニエル』『神戸のじぎく家』を展開する『神戸ファインフーズ』が破綻、民事再生へ
串揚げ専門店『串乃家』、Heinrich Udo Daniel (ハインリッヒドダニエル)、神戸のじぎく家などを展開する『神戸ファインフーズ』が3月25日、民事再生法の適用を神戸地裁に申請
同日、保全命令を受けたとのこと
負債総額は約6億5000万円
『串乃家』の運営会社、神戸ファインフーズについて
『神戸ファインフーズ』は1979年に設立。
串カツ専門店『串乃家』を神戸市中央区と梅田大丸に展開するほか、関西圏の大丸や高島屋のデパ地下で総菜として『串乃家』を展開するなどしてきました。
ピーク時の2009年3月期には売上9億1300万円を売り上げましたが、その後は競合他社との競争などの激化により売上激減。
直近、2018年3月期には売上6億4200万円にまで落ち込んでおり、ここ最近は店舗閉鎖を進めたものの赤字体質から抜け切れず、じり貧のなかで民事再生手続きに至ったとのことです。
『串乃家』は串揚げコース10串3240円
『串乃家』の串揚げはかなりお高く、コース10串で3240円もします。
「串カツだるま」「八重勝」などと異なり創作串揚げということで別ジャンルとして売り込みたかったようですが、さすがに1串324円は串カツの値段としては高過ぎました。
北新地の洒落た串カツ屋だって、ランチ1500円以内です。
そもそもにおいて、食べてみればわかりますが、別に串カツなんてどれも大して味は変わりません。
衣の厚みが味の多くを占めますから、基本的に油で揚げた香ばしい衣の味がほとんどです。
素材なんて何を使っても然程違いはわかりません。
揚げ油の品質だって、どこも似たり寄ったりで酷いものです。
ならば安い方に流れるのがふつーです。
高すぎたんです。
『串乃家』の運営会社、神戸ファインフーズの再生に牧場経営の神戸畜産
なお、今回の『串乃家』再生にあたっては食肉牧場経営と食肉卸の神戸畜産が名乗りを上げているとのこと。
神戸畜産は名前の通り、神戸牛や松坂牛など、高級和牛の取り扱いを中心に、輸出なども行う企業です。
子会社の「いちなり」を通じてレストラン神戸 牛乃匠を経営しており、飲食事業にも乗り出しています。
たぶん高級肉で牛串をつくるのでしょう。
しかし、それで再生できるか?というと個人的には微妙に思います。
どう考えても価格設定の問題が大きい。
とりあえず、個人的には潰れるべくして潰れた、という印象の『串乃家』。
自家製ワインの提供だとかドイツ事業だとか展開したかったようですが、
飲食は、常識から外れすぎるとダメといういい例だと思います。
とりあえず、以上です。