EFORT(安徽埃夫特智能装备有限公司)~中国のロボットメーカー
今回は中国のロボットメーカーEFORT(安徽埃夫特智能装备有限公司)についてみていきます。
同社は2007年に設立、美的集団(マイディア)が大株主となっています。
現状ではまだまだ技術的に未熟なように見えますが、今後大きく伸びる可能性があります。
とりあえず、みていきましょう。
EFORT(安徽埃夫特智能装备有限公司)とは
EFORT(安徽埃夫特智能装备有限公司)は中国安徽省蕪湖の新興ロボットメーカーです。
設立は2007年8月、登録資本金は3億7200万元
奇瑞自動車(Chery)の産業ロボット部門が独立する形で設立され、その後に家電大手の美的集団(マイディア/Midea)が17%を出資しています。※1
拠点は上海、重慶、東莞
全従業員は1200人
そのうち研究開発には300人が従事しており、さらにそのうちの100人が外国人とのこと。
年間生産台数は最大で1万台
現在では中国ロボット産業連盟の副理事長を務める会社となっております(理事長は瀋陽新松/Siasun)。
※1・・・なおこの美的集団は世界的ロボット大手KUKA社も買収しており、注目の企業のひとつとなっています。)
⇒独KUKAを買収した中国の家電企業 美的集団(midea group)
イタリア企業を買収しまくるEFORT(安徽埃夫特智能装备有限公司)
EFORT(安徽埃夫特智能装备有限公司)はM&Aにめちゃくちゃ積極的です。
特にイタリア企業をガンガン買収しています。
2015年には表面塗装用スプレー分野を強化するためにイタリアのCMA社を買収
2016年には同じくイタリアのEVOLUT社を買収
さらにはROBOXというモーションコントローラの会社も買収(これもイタリア?)
2018年にはこれまたイタリアのWFC Groupというシステムインテグレーターを買収
このWFCはGMやフォルクスワーゲンとも取引のある企業とのことです。
同社が非常に積極的に外資から技術を集めていることがわかります。
EFORT(安徽埃夫特智能装备有限公司)のロボットは産業用、自動車用がメイン
EFORT(安徽埃夫特智能装备有限公司)はその生い立ちからして、産業用、自動車用のラインで利用されるロボットが主となっています。
動画でみるかぎり、まだまだ動きは大したことがなさそうですが、技術吸収に積極的な中国企業のことですから、いずれ日本の企業を打ち負かすような存在になる可能性もあります。
EFORT(安徽埃夫特智能装备有限公司)の動向には注目していく必要があると思います。
以上です。